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専科 未沙のえる
(みさ・のえる)
昭和48年入団 兵庫・芦屋市出身
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生まれた日時が12月25日午前1時10分の、まさにクリスマス。
「せっかくすごい日に生まれてるんだから、これを利用しないテはないって、クリスマスという意味の『のえる』をそのままつけました。ウチは浄土真宗なんですけど、『未沙』もキリスト教つながりで」
宝塚きっての個性派。男役、女役、シリアス、コメディー、洋物、日本物を問わず、どんな役でも未沙がどう演じるか、見るたびに期待がふくらむ。「ミー&マイガール」(初演)の弁護士バーチェスター役の名演技は語り草だし、最近では「野風の笛」(関連記事:東京公演始まる)の忠実な家老、花井三九郎役が印象深い。
「バーチェスターは1年間を通してやらせていただいて、本当に勉強になりました。三九郎は銀橋での芝居もあるおいしい役で、アドリブも多くて楽しかったですね。私はその役の人物になりきるというより、脚本を読んで感覚的に役をつかんで、自分に近づけて演じる方が多いかな」
今年は雪組中日劇場公演に続き、宙組の「BOXMAN」(6−13日=東京・日本青年館、19−31日=大阪シアター・ドラマシティ)、4月17日からの月組ツアー公演「ジャワの踊り子」と、組を超えての出演が相次いで引っ張りだこだ。
「ありがたいことです。宝塚の舞台は現実とは離れた夢を、家族代々がそろって見られる元気の源。それが90年の不変の魅力でしょうね」
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