spacer.gif
 
spacer.gif
spacer.gif
新着記事一覧
花組記事一覧
月組記事一覧
雪組記事一覧
星組
宙組記事一覧
専科記事一覧
spacer.gif
表紙へ戻ります。

CinemClip
Long Interview
Webコレ聴き隊
nEWs
3o'clock
音楽関係の記事
舞台関係の記事。歌舞伎や古典芸能もこちら。
晴読雨読
広瀬光治の編み物専科
桂小米朝の私的国際学
訃報
宝塚星組公演「1914/愛」「タカラヅカ絢爛」
ステージ 90年の歴史と進化のすごさを痛感
宝塚歌劇が誕生した1914(大正3)年。欧州では第一次大戦が始まろうとしていた。その一方で、パリは世界中から多くの芸術家たちが集ったベル・エポック(華やかな時代)。「1914/愛」(谷正純作・演出)は、そんな宝塚のルーツの時代のパリを舞台に描く青春群像劇だ。

主人公はロートレックの絵から抜け出てきたような、黒ずくめのスタイルに赤いマフラーをなびかせたアリスティド・ブリュアン(湖月わたる)。シャンソン酒場の経営者でシンガー&ソングライター。「金を払いやがれ! 貧乏人ども」などの悪口雑言が売り物で、絶大な人気を誇る。

ドラマはそんなブリュアンと、貧しい芸術家たちに支援者を紹介する謎の伯爵夫人アデル(檀れい)の愛の行方を中心に、まだ無名の詩人アポリネール(貴城けい=雪組)、画家のモディリアーニ(大和悠河=宙組)、ユトリロ(真飛聖)、シャガール(立樹遙)らの姿を交えて描く。

有名な実在の人物たちがフィクションで膨らみ、舞台で生き生きと躍動する。ワイルドで颯爽(さっそう)とした湖月が頼もしく、コメディーではないのに、間のよさで随所で笑いが起こる楽しさも十分。それにも増し、創立90周年を隆盛で迎えた宝塚の歴史と進化のすごさを、改めて痛感した。

ラテン・ファンタジー「タカラヅカ絢爛−灼熱のカリビアン・ナイト−」(草野旦作・演出)は、海の中から蘇った妖精たちが繰り広げる、熱く元気いっぱいのショー。これでもかというぐらい電飾を使った装置がきらびやかだ。

妖精ポノポ(湖月)が蛇の化身クレブラ(柚希礼音)と体をくねらせて踊る「夢」、別れの前に愛し合うポノポと人間マリア(檀)が踊る「ハリケーン」など、キューバから招いた振付家、サンティアゴ・アルフォンソの担当シーンが、ユニークで目新しい。また、貴城、真飛らが縄跳びのダブルダッチに挑む「ハバナ」も必見。

2作品とも、星組トップ・コンビの湖月、檀の大きさ、華麗さがよく生かされ、他組からの出演者の見せ方にも、ベテランの座付き作者ならではのうまさがある。

このページの上に戻る
spacer.gif
spacer.gif
3月11日[木] 大阪夕刊より
平松澄子
1914愛

28日まで、宝塚大劇場。
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎週木曜日朝刊の「SUMiRE STYLE」

・大阪本社が発行する毎週月曜日夕刊の「The name of タカラジェンヌ」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
backnumber.gif
spacer.gif
spacer.gif