−−月組「薔薇の封印」の新人公演でヒロインを演じていますね
現代女性のジェニファーと1934年のベルリンで生きているユダヤ人のポーラという、全く違う時代の女性を演じました。上級生の方が「役になって日記をつけている」と聞き、私も役の思いで日記をつけたりしながら役づくりをしました。
−−苦心したのは?
ジェニファーとポーラは、実は血縁関係にあるので似ているところがあるんです。違いを表現するために、時代背景や生活環境などを想像しながら、演じるようにしました。今回は、ポーラを演じながら、「今、私がこの時代にこういう仕事ができるのは本当に幸せなことなんだ」と感じたりもしましたね。
−−ヒロインを演じて
2年前の「ガイズ&ドールズ」の新人公演のときは、ただ無我夢中でしたが、今回、ヒロインをやらせていただき、あのころ本当にたくさんの方に支えていただいていたんだと実感しています。
−−次は斎藤吉正演出のバウ公演「愛しき人よ−イトシキヒトヨ」(東京公演は5月一17日、千駄ケ谷の日本青年館大ホール)で、霧矢大夢(きりや・ひろむ)さんの相手役ですね
第一次世界大戦後のパリを舞台にした物語です。貴族の令嬢、ジョセフィーヌという今まであまり経験のない役柄です。この時代は人を愛するのも、何をするにも必死だったと思います。私は一見、ひょうひょうとして見えるそうですが、もっと自分を解放して、必死に愛し生きたジョセフィーヌの心を表現できるようにがんばりたいです。
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