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はなふさ・まり
平成3年入団 東京都出身
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代々の家族の名前によく使われている「總」の字を核に、家族で考えた芸名という。
「父の名前にも“總”の字があるので、父の一押しでした。“花”とも語呂がよくて、いかにも宝塚の娘役らしいかなって」
「まり」は本名からアレンジしたそうだ。
宝塚を代表するトップ娘役。気品あふれる美貌とバツグンのスタイル、舞台度胸のよさなどを備え、入団4年目から主演娘役として、額田王、エリザベート、カルメン、マリー・アントワネット、トゥーランドット、ジャンヌ・ダルク…と数々のヒロインを演じてきた。
「いろんな役をやらせていただいて、たくさん勉強したと思います。どの役も難しくて取り組むときは必死なんですよ。娘役として心がけているのは、生々しさを感じさせず夢々しくあることですね」
現在、大阪シアター・ドラマシティで公演中の「BOXMAN」(31日まで)では珍しく、普通のOLドリー役。「お衣装も地味で今までにない役。自分でも新鮮で楽しんでます」という。
次は創立90周年記念の海外ミュージカル「ファントム」(5月14日初日)で、声も容姿も天使のようなクリスティーヌ・ダーエを演じる。
「人から人へ伝えられる歴史がふくらんで90年。宝塚ってホントにすごい。私の理想は、まだやったことのない役に出合って、お客様に毎公演、違う私を見ていただきたいですね」
●大阪夕刊で連載した「The name of タカラジェンヌ」は、今回で終了します。4月からは、新連載「すみれの園を創る人たち」が始まります。
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