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訃報
すみれの園を創る人たち
演出・振付家(名誉理事) 渡辺武雄
渡辺武雄大正3年に誕生した宝塚歌劇と同い年で、今年9月に90歳になる。戦後の宝塚の歴史とともに歩み、なかでも日本の郷土芸能を素材にした日本民族舞踊シリーズは高い評価を得て、4作目の「火の島」(昭和36年)で芸術祭賞を受賞した。

その舞台化のために設けた「日本郷土芸能研究会」の現地での取材記録など膨大な資料は、いまや伝統文化の貴重な財産で、池田文庫(大阪府池田市)が保存・管理。現在、サントリーミュージアム〔天保山〕(大阪市港区)で開催中の「夢みるタカラヅカ展」で展示・紹介されている(6月20日まで)。

台北生まれで、昭和8年に関西学院へ進学。先輩に小西松茂さん(装置・衣装デザイナー)、同期に高木史朗(演出家)がいたという。

「関学の〈劇研究会〉に入ったことがぼくの原点。あとで史朗ちゃんに紹介された白井鐵造さん(演出家)からも、演劇をやる者はダンスの基本が必要といわれて、バレエを習いだしたんです」

本格的に勉強するため、学校を中退して東京へ。日劇で振付・演出の第一歩を踏み、大阪松竹少女歌劇団(OSK)を経て、戦後の21年に大阪・梅田劇場の東宝ダンシングチーム設立に参加。並行して関学大に入り直し、24年に卒業した。

宝塚との関係は23年「アロハ・オエ」の振付が最初。26年に白井作品「虞美人」の振付スタッフとして入団し、欧米でも勉強して、演出・振付陣の中心的存在として活躍した。日本民族舞踊シリーズは33年の「鯨」から始まり、53年の「祭りファンタジー」まで全14作ある。平成3年に勲四等瑞宝章を受章。

「民族舞踊シリーズは海外公演のための演目として研究を始めたのがきっかけ。しだいに洋物から離れて民族舞踊作家になった。今もその資料整理に追われていますよ」という長老に、これからの宝塚歌劇に提言してもらうと−。

「宝塚は大衆芸能のさきがけであり、清潔感と若さが観客の支持を得ている。若い演出家たちは先の先までのイメージを考えて、理想を持って少しでも冒険をしてほしい。それと、宝塚90年の伝統と文化の誇りを一般の人にもわかるように、何かモニュメントが必要だと思いますね」



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5月15日[土] 大阪夕刊より
by 平松澄子
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
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