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娘役らしい花柄のワンピースが似合う舞風りらさん。京都のお寺をめぐるのが趣味だという |
6月11日から東京宝塚劇場で幕を開ける雪組公演『スサノオ』は、従来の宝塚のラブロマンスとは一味違う、シリアスなテーマを取り上げ、宝塚大劇場公演では話題を呼んだ。
古代の日本、スサノオ(朝海ひかる)の暴力に怒ったアマテラスは、天の岩戸にこもり大和の国は光を失う。
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『スサノオ』でスサノオ(朝海ひかる、右)の手を握るイナダヒメ(舞風りら)。平和な国の創造を誓った |
自らの暴力ゆえに天上界から追放され苦悩するスサノオに、舞風りらが演じる大和の民イナダヒメが暴力とは違う本当の力の使い方を教えていく。
宝塚らしいハッピーエンドではないが、新しい国を作ろうという2人の姿が観客の共感を呼んだ。
舞風は娘役トップとして源頼光の妹や小国の王女など地位ある女性を演じてきた。
しかし、イナダヒメを演じるにあたり「宝塚の娘役という枠の中では演じきれない役」と芝居の難しさを感じたという。
台本を何度も読んで役のイメージを掘り下げて役作りに励んだ。
「イナダヒメは土の香りのする女性、声の使い方も今までと違い、地声に近い声を使うなど雰囲気づくりに気をつかった」という。
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『タカラヅカ・グローリー!』の第7章ロマンス、ブルーのドレスで踊る舞風さん。華麗なダンスで客席を魅了した |
前作の『Romance de Paris』(関連記事:東京公演始まる)では自分では気付かなかったクセなど、いろいろな指摘を受けた。そんな指摘をこの作品に活かしてより良い舞台をつくりたいと意欲を見せた。
トップの朝海からもアドバイスを受けて、けいこ場では失敗を恐れずいろんな事にチャレンジ、新しい自分を開拓したいという熱意が、厳しいけいこを楽しむ原動力になった。
今までとは違う舞風を感じて欲しかったという『スサノオ』、そして大好きなダンスを通じて彼女の魅力があふれるレビュー『タカラヅカ・グローリー!』を終えて、休む間もなく朝海のディナーショーに向けて、歌のけいこが始まった。
イナダヒメという難しい役を演じきり、新しい境地を開いた彼女が、次の公演に向けて、更なるステップアップを誓った。
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