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花組 桐生園加
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型にはまらず成長を
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──花組「ラ・エスペランサ」(関連記事:花組東京公演始まる)の新人公演でクラブのオーナー、ファビエルを演じました
強くて大きくて、今は少なくなった格好いい男です。最後の新人公演でこういう大人の役をできて、本当によかったと思いましたが、役づくりは大変でした。
──宝塚大劇場と東京とでは緊張の度合いが違いましたか?
宝塚大劇場での新人公演は悪戦苦闘。東京では心を切り替えて、役に取り組みました。本役の霧矢大夢(きりや・ひろむ)さんの舞台を毎日見て、内面を学びました。演出の正塚晴彦先生には「女の部分が出ている。男は絶対に泣かないんだ」と注意されたりもしました。「自分に負けない」を課題に、相手役とも本番直前まであきらめず稽古(けいこ)をしました。一つの役を通して演じられることは少ないので、それも勉強になりましたね。
──ショー「TAKARAZUKA舞夢!」では、ガイアと2人で天地創造を始めるウラノス役ですね
初めて役柄を知ったときは、どういう存在かよく分からなかったのです。男役がタキシードでそろって踊る場面でもウラノス役なので一緒に踊れず、寂しく思ったりしていました。ところが、舞台で通してみて初めて「なんてすてきな役で、責任重大なんだろう」と気づきました。ガイアの舞城のどかは同期なので、お互い気づいたことをいいあえました。それも刺激になっています。
──これで新人公演卒業です
新人公演を卒業する入団7年目は、一つの節目です。型にはまらず、常に変化し成長している男役を目指したいです。
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