|
振付家 藍(あい)エリナ:すみれの園を創る人たち
|
 |  |  |
「ショーはすべてが私の世界」
|
 |  |  |
宝塚大劇場雪組公演の芝居「青い鳥を捜して」(11月12日初日)、瀬奈じゅんコンサート(名古屋14−16日、大阪24−26日)、宝塚バウホールの彩輝直バウ・パフォーマンス(12月9−11日)と、振付を担当する公演が続く。
「『青い鳥−』では、湖畔での轟悠と舞風りらのデュエットダンスがいい感じになると思う。瀬奈のコンサートでは男役のあらゆるパターンのダンスを見せている。ステージを見れば私の表現したいことがわかる」という。
◆◆◆
兵庫県出身。昭和42年宝塚歌劇団入団。女役のトップ・ダンサーとして花組、月組、専科で活躍。代表作に男役を率いて踊るシャルマント役の「ラ・ベルたからづか」が(54年)ある。「この時の名倉(加代子)先生の振付にガーンと刺激された」そうだ。
62年退団後は「藍エリナ・ダンススタジオ」を開設し、フリーの振付家に転身。ジャズダンス、シャンソン、日舞、テレビCM、天童よしみのショー、松平健の時代劇ミュージカルなど、さまざまなジャンルで活躍している。
「私は何でもモノを創ることが好き。自宅にダンススタジオを建てるのも夢だったの」
宝塚歌劇の初振付は平成5年大劇場のショー「TAKE OFF」。以来、「ハイパー・ステージ」「プレスティージュ」、芝居では「誠の群像」「皇帝」「猛き黄金の国」、真矢みきの日本武道館リサイタルなど数多く手がけている。
「芝居は台本を何度も読んで、ストーリーの中にダンスをいかに溶け込ませるかを考える。ショーはすべてが私の世界。演出家と一から話し合って、どんどんアイデアをだすのが“エリナ流”かな」
思いついたらすぐに行動に移し、言いたいことはズバッと発言する。宝塚100周年に向けて提言をしてもらうと−。
「宝塚のファンは男役のカッコよさを見に来る。男役はただ歩くだけでもカッコよく見えるよう、普段から意識することが大事。女役はあまりに子どもっぽくなった。男役に勝る個性的で魅惑的な女役が育ってほしい」
|
 |  |  |  |  |  |  | (C)2004.The Sankei Shimbun All rights reserved. |
|