だが、時代の流れは
玄宗と楊貴妃(檀れい)の愛を
優しく見守ってはくれない。
山賊が出自の
将軍、安禄山(安蘭けい)は、
秘めていた野望を
ついに露わにする。
卑劣にも楊貴妃に手をかける安禄山。
「おれの命令ひとつで
大軍が謀反ののろしをあげる。
そうなれば、おまえたちは血祭りだ。
死にたくなければおれのもとにこい」
楊貴妃は毅然と、
その手を振り払う。
前へ 記事ページに戻る 次へ