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SUMiRE MEMO
文と写真 by 土井繁孝/写真報道局
10月5日(火) 大阪夕刊
詳細は公式サイトで
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
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月組 霧矢大夢:タカラヅカ90thきらめく星たち
試練こえ 輝き増す
休日にはいろんな芝居を見るのが楽しみと話す霧矢大夢さん。岸和田出身の彼女はインタビューでも自分が一番伝わるという大阪弁で話すこともある


健康には自信。気力も体力も充実。そんなある日、医者から「すぐにでも入院して下さい」と宣告されたら…。



『TAKARAZUKA舞夢!』で絶世の美女パンドラを演じる霧矢さん。公演のたびに新しい魅力でファンの心をひきつける
『TAKARAZUKA舞夢!』で絶世の美女パンドラを演じる霧矢さん。公演のたびに新しい魅力でファンの心をひきつける
そんなショックを乗り越えて、ますます輝きを増したのが月組の霧矢大夢(ひろむ)。昨年7月、東京宝塚劇場での公演中に体調を崩し、初期の膠原(こうげん)病と診断されて約半年間の闘病生活を余儀なくされた。

公演半ばで舞台を去る悔しさがこみ上げ、くじけそうになった時もある。しかし、舞台にかける熱い想いが病と闘う力になった。必ずこの場所に帰ってくる−という決意が、つらい治療に取り組む勇気を与えてくれた。



先月27日に復帰3作目となる花組公演『La Esperanza(ラ・エスペランサ)』と『TAKARAZUKA舞夢(マイム)!』へのゲスト出演を無事終えたばかり。

花組は7年前に所属した組だが、今までにない新鮮な気分で舞台を楽しめたという。

『TAKARAZUKA舞夢!』では絶世の美女パンドラを演じ、話題になった。深紅のスーツをまとい、セクシーなダンスを踊る姿が観客を魅了した。

『La Esperanza』でクラブのオーナー、カルロスを演じる霧矢さん
『La Esperanza』でクラブのオーナー、ファビエルを演じる霧矢さん
学ぶことの多いゲスト出演だが、唯一の気がかりは月組の新トップ、彩輝直の披露公演に立てなかったこと。

客席から見る月組の舞台は「けいこではこんな苦労をしたんだろうなと想像できて感動した」という。「さみしくないと言えば嘘になります。でも、トップを盛り立てるみんなの姿を見て、自分もがんばらなくちゃと、やる気が出ました」。

月組の魅力を再発見したのも大きな収穫だった。



念願の復帰を果たしたのは、昨年11月の月組公演『薔薇の封印』。夢にまで見た大劇場は「えもいわれぬものがあり、帰ってこれたという思いが胸にあふれました」と喜びの表情を見せた。

つらい治療が続いた毎日、一番の薬になったのは、多くのファンからの励ましのメッセージだったという。自分を応援してくれる暖かい言葉に、今まで以上にファンの大切さを学んだ。

「客席から舞台に伝わってくる想いを大切にして、そのパワーをもっと受け止めたいです」と客席と一体となった舞台を目指す。

重い病気を糧に、思いやりという心を学び、舞台人として大きく成長していく姿がまぶしく見えた。



初出時の写真説明に役名がカルロスとあったのは、ファビエルの誤りでした。

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