ENAK TOPへCinemaClipへENAK INTERVIEWへコレ聴き隊へ
nEWs3o'clockへ音楽記事一覧
演劇記事一覧晴読雨読訃報記事一覧
SUMiRE STYLE
全組index花組記事index月組記事一覧へ雪組記事一覧星組記事一覧宙組記事一覧専科記事一覧へ
SUMiRE MEMO
by ENAK編集部
10月11日(月)

連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
新聞バックナンバー購入方法
番外編:映美くらら サヨナラパレード
これからも自分信じて道歩く
月組娘役トップ、映美くららが10日に千秋楽を迎えた「王朝ロマン『飛鳥夕映え−蘇我入鹿−』」「ラテン・ファンタジー『タカラヅカ絢爛II−灼熱のカリビアン・ナイト−』」東京公演で宝塚歌劇団を退団した(関連記事:東京公演始まる)。

東京宝塚劇場の前でファンに別れを告げる月組娘役トップ、映美くらら
東京宝塚劇場の前でファンに別れを告げる月組娘役トップ、映美くらら


退団公演直後、東京宝塚劇場の前に陣取ったファンの前を歩いて劇場を去る、いわゆるサヨナラパレード。ENAKのSUMiRE STYLEは、トップスターの場合しか報道しない。娘役トップでも同日に記者会見を行う場合などは例外だが、映美は通常の娘役トップらしく記者会見をしなかった。

映美くらら したがって、映美のサヨナラパレードを読者にお伝えする予定はなかったが、10日、ENAKは僚紙サンケイスポーツの取材のお手伝いという、予定外の形で東京宝塚劇場を訪れた。

午後7時前、映美のサヨナラショーが始まった。退団者のための特別なショーで、本欄の公演が終了した後に、“特典”のように行われる。彩輝直との新トップコンビ初主演公演となった「ジャワの踊り子」(関連記事:Le Cinq特別編集「ジャワの踊り子」)の歌から始まり、約15分。白を基調としたドレスに身を包んだ映美は、さわやかな笑顔をたたえ続け、歌い踊った。終盤、「ミュージカル・ゴシック『薔薇の封印』−ヴァンパイア・レクイエム−」(関連記事:永遠より、今を熱く)の歌を聴いているうちに不覚にもジンときた。

ああ、そうか。このSUMiRE STYLEが本格始動したのは、平成13年の月組公演「大海賊」制作発表のころからだった(関連記事:「大海賊」制作発表)。トップスターに真琴つばさの後を受けて紫吹淳が就任。その相手役として3年目で抜擢された映美。「大海賊」は、新トップコンビの初主演作だった。そんなわけで映美とENAKは“同期生”。意識の下にそんな気持ちがあったのかもしれない。

というわけで、EANKの方針からはそれるが、映美の退団の模様を記しておこうと思う。ただ、あくまで番外の雑文として。

さて、前述のようにサヨナラショーは約15分。11年の初舞台「ノバ・ボサ・ノバ」、星組時代の新人公演ヒロインとして出演した「花の業平」を含む思い出の歌を披露。「長い春の果てに」(14年)の感動的な歌で締めくくった。

映美くららショーの後に、最後の挨拶。月組組長、夏河ゆらに名前を呼ばれると「ハイッ」と元気な声でこたえ、緑の袴姿で大階段を降りてきた。しっかりとした口調で、概要、次のように語った。

「こんなにも温かくてすがすがしい思いで卒業できる今、とても幸せです。苦しいときもありましたが自分を見失わずに歩いてきました。といっても、舞台に立てたのは決して私ひとりの力で、ではなく、ファンの方々、月組のみなさん、そして、2人の相手役の方がいてくれからこそです。卒業して明日からの道は、自分自身で向き合って育てていくことになりますが、これからも自分を信じて歩いていきたいです」

道。そういえば、ショーを締めくくった「長い春の果てに」(関連記事:東京公演始まる)の中の歌の歌詞は、次のような内容だたような気がする。困難を乗り越えることで得られる安らぎがある。孤独な夜にも愛の光と優しさがあれば、道は見えてくる。人は栄光のために生きる…。

午後8時半前から始まったサヨナラのパレードの際、報道陣の撮影場所の前で立ち止まった映美の表情はすがすがしかった。さわやかな笑顔を振りまいて、東京・日比谷の東京宝塚劇場前の道を歩み去っていった。

このページの上に
?2004.The Sankei Shimbun All rights reserved.
spacer.gif