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宝塚歌劇大運動会
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清く正しく…強くしたたかにハッスル、ハッスル!
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タカラジェンヌの10年に1度のスポーツイベント「宝塚歌劇大運動会」が、創立90周年を記念して12日夜、大阪市中央区の大阪城ホールでにぎやかに行われた。
参加者は歌劇団と宝塚音楽学校の全生徒計520人。
開会式の入場は抽選により月、雪、専科・音楽学校、星、花、宙の順番で、月組がウサギの耳と炭鉱節、雪組がヤマタノオロチ、専科らが“マツケンサンバ”、星組はミニスカートのラインダンス、花組は花の応援団、宙組は“冬ソナ”──といった趣向をこらしたパフォーマンスで登場。プラチナチケットを手に入れた約1万人のファンは大喜びで大かっさいだ。
大会委員長の小林公一・歌劇団理事長が大会宣言し、聖火を持った専科で理事の轟悠と5組のトップスター(春野寿美礼、彩輝直、朝海ひかる、湖月わたる、和央ようか)が「清く正しく美しく、強くしたたかに、パフォーマンスの限りを尽くして正々堂々と闘うことことを誓います」と選手宣誓を行った。
競技は組対抗で競われ、第一部は75メートル走、大玉転がし、二人三脚、玉入れ、123ゲーム。格組から50人が参加した玉入れは宙組が1位、トップらが参加した123ゲームは月組が1位になった。
ハーフタイムでファンと一体になった応援合戦があり、第2部は椅子取りゲーム、障害物競走、大綱引き、組対抗リレー。各組から60人が参加して、2組ずつの対抗を繰り返した大綱引きと、各組8人が出場するリレーは、いずれも月組が1位。総合優勝も月組に輝き、MVPは同組トップの彩輝が受賞した。
なお、2位宙組、3位星組、4位は花組と雪組。ほかに90周年特別賞が専科、新人賞が音楽学校、威風堂々賞が星組と宙組、演技賞が花組と雪組に贈られ、個人賞も表彰された。
最後に轟が「みんなよくがんばりました。次ぎは100周年、2014年です」と閉会宣言。走り、叫び、歌い、踊り、大ハッスルしたスペシャルイベントが幕を閉じた。
宝塚大運動会は少女歌劇時代の大正11年が第1回で、昭和12年まで計12回開催。戦後は25年に復活したが、29年から20年間中断したあと、49年に会場を宝塚市内から兵庫・西宮球場に移して再開。70周年の59年から10年毎の開催となり、今年は通算20回目。平成10年に発足した宙組を加えた5組で、大阪で開催するのは初めてだった。
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