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宙組全国ツアー「風と共に去りぬ」始まる
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「すごい男前!」林明日香、和央バトラーに興奮
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宝塚歌劇団宙組の全国ツアー公演「風と共に去りぬ」(脚本・演出/植田紳爾、演出/谷正純)が16日の神奈川県民ホールを皮切りに始まった。12カ所を回る。
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終演後、記者会見した和央ようかと、和央に花束を贈った歌手、林明日香=横浜市の神奈川県民ホール |
マーガレット・ミッチェルの小説「風と共に去りぬ」を昭和52年にミュージカル化。以来、のべ公演回数1182回、観客動員数266万人と、「ベルサイユのばら」に続く記録を保持する人気作品だ。宙組が公演するのは初めて。「レット・バトラー編」で、レットに和央ようか。スカーレット・オハラに花總まり。アシュレ・ウィルクスは専科の初風緑が演じる。
初日の16日は終演後に、和央ようかが記者会見。「宝塚の宝物ともいうべき作品。ほかの4組はすでに公演しているが、これで宙組も仲間入りできた。がんばりたい」と力強く語った。
また、劇中でうたわれる「君はマグノリアの花の如く」「さよならは夕映えの中で」をカバーしたマキシシングルCDを発売した歌手、林明日香(関連記事:Long Interview)が駆けつけ、和央に花束を贈り、「(和央は)ごあいさつでお会いしたときはおきれいな方だなと思ったが、きょう舞台で見たらすごい男前やなと驚いた」と、興奮まじりに語った。
◆◆◆和央ようか、林明日香 会見
■和央 「風と共に去りぬ」という、宝塚の宝物ともいうべき名作に出合え、きょうが初日ということで緊張しました。皆様に愛され続けているこの作品を、ほかの4組はすでに公演していると思いますが、宙組は初めて。(後発の宙組は)先日、大運動会(に初参加)で、ほかの4組の仲間入りをしましたが、この作品についても4組の仲間入りをしました。5組目の「風と共に去りぬ」。立派に公演できますよう、がんばりたいと思います。
──レット・バトラーはひげをつけているが、ひげの感触は?
■和央 ひげですか? 「エリザベート」のフランツ・ヨーゼフ役以来のひげで、久しぶりなのですごく違和感があるかと思っていましたが、確かに違和感はあるものの、ひげができあがった日の夜中、自宅でずっとつけていましたので、そのかいあってか、なかなかつけ心地は良いです。今年は、(「ファントム」のファントム役で)傷とかひげとか、顔に“つけもの”をしているほうが普通だという気分になってまいりました。
──雪組時代には「風と共に去りぬ」に出演されていましたよね?
■和央 “されて”ません。雪組のときは、ちょうどロンドン公演のほうに参加させていただきました。雪組出身なので、よく(出演していたと)言われますが、初めてなんです。
──レット・バトラーという人物のどういう点を見せたいか?
■和央 うーん。豪快さと繊細さ。ひたすら豪快に豪快に豪快に、そして繊細に。彼の本当の大きさ。表面的な部分。本当の繊細さ。
■林 初日おめでとうございます。こんな近くで舞台を見られて、本当にすばらしいです。「君はマグノリアの花の如く」をうたうことには、とてもプレッシャーを感じました。歴史のある歌ですから。ですが、実際にうたってみたらすごく素敵な歌で、明日香の世代の人にも明日香の歌を通じて宝塚を知ってもらえたらいいなと思っています。
──和央はCDを聴いてどう感じたか。また、林の印象は?
■和央 私が歌わせていただくのは初めてなんですが、宝塚に入った当時からずっと、いろいろな方がうたわれるのを聴いてきました。それが(林は)まったく違ううたい方をし、私がうたわせていただく上で新鮮な気持ちにさせていただけました。お目にかかる前にCDを聴かせていただきましたが、声にすごく色があり、どんな方だろうかと思っていたのですが、先月、劇団のほうに来てくださり、お目にかかって、かわいらしくてびっくりしてしまいました。あの色っぽいというか味のある声を出される方が、こんな方なんだと。CDの発売と同時期に私も初めて歌わせていただくわけで、世界は違いますけど、この曲を大切にうたっていきたいと思います。
■林 ほんとうに光栄です。
──この歌、どういうところが素敵ですか?
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「君はマグノリアの花の如く」(東芝EMI/TOCT-4787/¥1,100=税込)
CD-EXTRA仕様で、歴代「風と共に去りぬ」のポスターのスクリーンセーバーがおまけにでついている! |
■林 まず、言葉の響きがきれいなところです。メロディーも最近ではあまりないようなもの。だから、かえって新しいというか、素敵です。(レコーディングでは)すべての力を出し切れたと思うので、伝えたいものが伝えられたらいいなと思っています。
──和央のレットについて
■林 すごく、かっこいいですね。先月、お会いしたときは、ものすごくきれいな方だなと思ったんですけど、舞台をに見たら、あ、すごい男前やな! と思った。
──宝塚はこれまでに観劇したことは?
■林 偶然なことに唯一見ているのが「風と共に去りぬ」です。(今回の仕事は)運命的なんかなと思ってうれしいです。たぶん、幼稚園のころぐらいで、とぎれとぎれにしか覚えていないんですが、きょう舞台を拝見して、こんなんやったなと懐かしいやら新鮮やら。
──宝塚全般の印象は?
■林 明日香ねえ、実をいうと、小さいころ宝塚にあこがれていたんですよ。母親に、これってどうやったら入れんやろと話したりして。実をいうとねえ、明日香、先月宝塚におじゃましたときに、ドレスを着さしてもらったんですけど、華やかですばらしいなと思います。
──でも、まだ(15歳だから)年齢的には(宝塚音楽学校に)入れますよ
■林 どうしよう! 機会があれば…。
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