カルロス(春野寿美礼)のダンサーへの道は再び開けた。ミルバ(ふづき美世)も、パリへの美術留学の切符を手にした。「このままじゃ、いつになったらペン気を見られるかわからないな。これから行こう」「でも」「大丈夫。パリ行きの船が出るまでには戻ってくる」「あなたのオーディションは」「同じころだ」「また偶然」ふたりの偶然は続いていた。「希望をなくすのもみつけるのも同じだ」。雪原でふたりは踊る。ゆっくりと。
前のページに戻ります メーン記事に戻ります 次のページに進みます