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月組東京公演始まる |
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まっすぐな気持ち 新生月組東京お披露目 |
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宝塚歌劇団月組「王朝ロマン『飛鳥夕映え−蘇我入鹿−』」(作・柴田侑宏、演出・大野拓史)「ラテン・ファンタジー『タカラヅカ絢爛II−灼熱のカリビアン・ナイト−』」(作演出・草野旦)東京公演が3日午後、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。
トップスター、彩輝直のトップ就任お披露目公演であると同時に相手役の娘役トップ、映美くららの退団公演になる。花組から瀬奈じゅん、雪組から貴城けいが特別出演。大空祐飛と3人で役替わりする。
「飛鳥夕映え−蘇我入鹿−」は、大御所、柴田侑宏の脚本による“万葉ロマン”第4作で、演出は今回が大劇場デビューとなる若手の大野拓史(関連記事: 後味のさわやかな作品を)。大化改新を舞台に、従来「悪人」としてとらえられてきた蘇我入鹿(彩輝)を実は有能な青年政治家であったとし、藤原鎌足(3−6日=瀬奈、7−17日=大空、18日10月1日=貴城、10月2−10日=瀬奈)に謀殺されたという解釈で描く。まっすぐな気持ちのままに生きた入鹿像が、新生月組の新鮮さに重なる。
「タカラヅカ絢爛II」は、星組からの続演となるラテン・ファンタジー(関連記事:星組東京公演始まる)。スーツ姿の彩輝、瀬奈、貴城の3人を中心にした新しい月下のダンス(サンティアゴ・アルフォンソ振付)など、2場面が大きく変わっている。
この日は開演に先立ち、午前に舞台稽古が行われ、稽古終了後に彩輝が記者会見。「すでに宝塚大劇場で公演したわけですが、また新たな気持ちを忘れず、“新生”月組を楽しみながら千秋楽までつとめたい」と語り、気持ちも新たに取り組む意欲を示した。
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舞台稽古終了後、記者会見したトップスター、彩輝直=東京・日比谷の東京宝塚劇場 |
●●●彩輝直 会見は以下の通り
宝塚大劇場で、すでに1カ月半公演させていただきましたけど、また新たな気持ちで、そして、新鮮な気持ちを毎日忘れずに、刺激を受けながら“新生”月組を楽しんで、みんなで千秋楽まで、舞台をつとめてまいりたいと思います。
−−従来悪人ととらえられていた蘇我入鹿を新しい解釈で演じる上での役作りは?
とても聡明な人物。演技の上で、細かいことももちろん大切ですが、器が大きい人物なので、繊細になりすぎず、おおらかな部分を残して演じていきたいと思います。
−−相手役、映美くららの最後の公演ですが
大劇場公演でも映美さんのサヨナラショーに出させていただきました。ご本人もそういっていますけど、実感がないといえば、ない。ただ、その瞬間、その瞬間にいろんなことを感じます。ですから、そういう時間を大切に、充実させられたらと思います。
−−いまの月組の魅力は?
大劇場公演では、とても元気で、前向きで、伸び伸びしているという印象がございました。また、大劇場公演では、特別出演の花組の瀬奈さんであったり、雪組の貴城さんであったり、そういった人たちからの良い刺激を受けて楽しめたと思うので、東京公演もその新鮮さを忘れずに千秋楽まで、舞台をつとめられたらと思っています。
※ステージグラフは、こちらです。写真は物語の進行などに沿って選んでいます。あらすじに触れていますので、観劇予定の方はご注意ください。
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