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SUMiRE MEMO
9月4日[土] 大阪夕刊
by 平松澄子
詳細は公式サイトで
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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演出家、正塚晴彦 すみれの園を創る人たち
男役の世界だからの強み
ブエノスアイレスを舞台に、タンゴダンサーの男と画家志望の娘とのラブロマンスを描く、花組公演「La Esperanza−いつか叶う−」(27日まで、宝塚大劇場)の作・演出を担当。暗めのステージで乾いたタッチの独特の“正塚ワールド”は、夢々しい作品が多い中で異彩を放ち、コアなファンの人気が高い(関連記事:「La Esperanza−いつか叶う−」製作発表)。

「ニュースなどで作品のヒントをつかみ、男がカッコいい話を組み立てて、舞台転換などを考えていくと、なぜかそうなってしまう。主役の男役が絶対にカッコいいことが宝塚の最大の魅力だし、そう見せることが座付き作者の仕事。今回の作品は音楽から入って、タンゴを使って主役をダンサーにすればカッコよく描けると考えたんです」

ちょっとニヒルな表情でいう。

昭和27年大阪市生まれ。日大芸術学部演劇学科卒後、51年に演出助手で宝塚歌劇団に入団した。

「俳優志望だったけれど、入学してすぐに自分には向いてないと思った。ところが就職難の時代で一般企業を受けても全滅。宝塚は学校に求人が来ていたので、舞台監督的な仕事ならできそうかなと。脚本・演出をやるつもりはなかった。そろそろ転職しようかと思っていたころ、いきなり指名が来たんです」

それが演出家デビュー作となった宝塚バウホールの「暁のロンバルディア」(56年)。大劇場デビューは60年「テンダー・グリーン」だった。

「すべてスタッフの力のおかげ。大まぐれで評価をいただいたけれど、いつか馬脚を現す、ヤバイって感じでしたね」

以後、大劇場では「銀の狼」「メランコリック・ジゴロ」「2人だけが悪」「ブラック・ジャック 危険な賭け」「追憶のバルセロナ」など。バウでは「2人だけの戦場」「WANTED」など。次々に意欲作を発表し、ヒューマンでクールな味わいのある独自の路線を築き上げた。

大阪のシアター・ドラマシティでは、平成10年の「ブエノスアイレスの風」を皮切りに4年連続で公演を担当。今年3月の宙組「BOXMAN」では、主演コンビが菊田一夫演劇賞を受賞している。

「宝塚は恋愛でもプラトニックだけでドラマが成り立つ。一番美しく、いいところだけで描けるのが強み。それはイメージで見られる男役の世界だからで、ミュージカルでも全く違和感がないんです」

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