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SUMiRE MEMO
9月9日[木] 大阪夕刊

「第五回宝塚映画祭」特別イベント
10月23日午後4時から。前売り1000円(当日1200円)。
問い合わせは、同実行委(TEL0797・78・1680)へ。
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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半世紀ぶりスポット
ご存じですか? ヅカボーイズ
今年90周年を迎えた宝塚歌劇。数多くのスターを輩出し、女性たちによる華やかな世界として多くの人々を魅了し続ける。その歴史に男子研究生25人が戦後一時期存在したことを知る人は少ない。来月23日に兵庫県宝塚市で開幕する「第5回宝塚映画祭」の特別イベントでは、これまでほとんど語られることのなかった彼らに半世紀ぶりにスポットライトをあてる。

半世紀ぶりにスポットライトを浴びる宝塚歌劇団の男子研究生ら(当時の写真から)
半世紀ぶりにスポットライトを浴びる宝塚歌劇団の男子研究生ら(当時の写真から)


今回イベントを企画したのは演劇ジャーナリストの辻則彦さん(51)。宝塚歌劇に男性がいた事実に興味を持った辻さんは、平成4年から調査を開始。90周年の今年、彼らの歩みを1冊の本にまとめようと、元研究生らを訪ね歩いた。

辻さんによると、男子研究生は新聞などで募集され、昭和20年12月に1期生5人が入団し「宝塚歌劇団男子部」が誕生したという。それ以後、同27年までの間に、2期生3人、3期生5人、4期生12人が加わった。

男子研究生も宝塚大劇場の舞台を目指して、声楽などのレッスンに女子生徒らとともに励んだ。

3年間の修業を経て、大劇場の舞台に立つことになっていたが、ファンの反対や女子生徒らからの反発もあり実現には至らなかった。結局、舞台の袖で歌う“陰コーラス”などで参加したが、大劇場の本公演に出演することなく、同29年3月に男子部は解散した。

解散後、舞台人の道を断念した研究生もいる一方で、阪急電鉄が新たに立ち上げていた「宝塚新芸座」などへ移った人も。現在でも、舞台俳優として活動している人もいる。辻さんの調べでは、9人が健在で、6人が死亡、10人は所在不明という。

彼らに関する詳しい記述は、歌劇団が発行する関連資料にはほとんどなく、これまで男子研究生の存在や入団の経緯などが語られることはめったになかった。

辻さんはこの裏面史に着目。宝塚映画撮影所が製作した映画に数多く出演したこともある元男子研究生らに当時の思い出などを語ってもらうトークショーの企画を同祭実行委に持ちかけた。

当日は、男子研究生が出演する映画「暖風」(昭和28年、桜間秀子主演)が上映された後、1期生の上金文雄(芸名・神原邦夫)さん(81)や3期生の鈴木繁男(同・中田光彦)さん(73)らが、半世紀ぶりに宝塚歌劇の思い出に花を咲かせる。

辻さんは「90周年を機に彼らに光があたればうれしい」と話す。

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