|
すみれの園を創る人たち:振付家 伊賀裕子 |
 |
 |
 |
男役の色っぽさ出したい |
 |
 |
 |
タンゴダンスが見どころの花組公演「La Esperanza−いつか叶う−」(宝塚大劇場、27日まで)で、ダンスコンテストのシーンの振付などを担当している。
「タンゴは日本人好みの音楽だし、宝塚にもよく合うと思います。タンゴを踊る男役さんのカッコよさ、色っぽさがうまく出ていていればうれしいですね」
次の星組公演(10月1日初日)でも、ショー「ロマンチカ宝塚’04」の1シーンを手がける。
大阪・豊中市出身。中学時代に宝塚の舞台を見てファンになり、高卒で受験。昭和47年に初舞台を踏んだ。月組の男役で芸名は江真千晶(えま・ちあき)。同期生には元トップの峰さを理、高汐(たかしお)巴、専科の星原美沙緒、邦(くに)なつきがいる。
「ダンスは受験のときに別科で勉強したていどですが、一番好きでしたね。現役時代で最も印象に残っているのは中南米公演です」
9年間在籍して56年に退団。ダンス教室の指導、地方博のミュージカルの振付手伝いを経て、宝塚バウホール公演「二人だけの戦場」で振付助手。振付家デビューは平成6年のバウ「WANTED」、大劇場デビューは8年の「マンハッタン不夜城」だった。
「謝珠栄先生(元タカラジェンヌで演出家・振付家)の手伝いでくっついて回り、宝塚の振付をするようになったんです。自分が舞台で踊っているより好きだし、合っているみたい。振付家っていい仕事だなぁと思います」
その後は「サザンクロス・レビュー」「夜明けの天使たち」「ヘミングウェイ・レヴュー」「ノバ・ボサ・ノバ」「凱旋門」「白昼の稲妻」…と芝居、ショーを問わず続々。スターのディナーショーを担当することも多い。
「どの作品も自分の子どもみたいで大事ですね。演出家の先生と同じ思いで場面を作ること、お客さまに喜んでいただくこと、踊る人が気持ちよく踊れること、を心がけています。男役の振付ができる宝塚で、いつまでも作品を作り続けたい」
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
?2004.The Sankei Shimbun All rights reserved. |
|