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すみれの園を創る人たち:指揮者・佐々田愛一郎 |
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スタッフ代表の気持ちでおじぎ |
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10月1日初日の宝塚大劇場星組公演のショー「ロマンチカ宝塚’04−ドルチェ・ヴィータ!−」で音楽指揮をする。8月の福岡・博多座の初演は録音だったから、「実際の舞台はまだ見ていないんです。いつも舞台稽古で初めて、音楽と振りや芝居を合わせるので、短時間で形にして仕上げるのが大変ですね」という。
宝塚歌劇オーケストラ(24人編成)のタクトを振る4人の指揮者の1人。今年は「アプローズ・タカラヅカ!」「タカラヅカ・グローリー!」「飛鳥夕映え」と担当しており、「ロマンチカ−」が最後になるそうだ。
昭和43年宝塚市生まれ。神戸大学教育学部教育心理学科卒業後の平成4年に、指揮者の採用第1号として宝塚歌劇団に入団した。
「父が練習ピアニスト兼アレンジャーで歌劇団に勤めていたんですが、僕は歌劇の舞台を見たこともなかったし、英語の教師になるはずだったんです。中学から大学までブラスバンドで指揮をしていて、音楽家の夢はあったけれど、この経歴でプロになるのは無理だろうと。それが大学4年のとき父から、歌劇団が音楽指揮のオーディションを初めて実施すると聞いて、受けました。万一通ったら冒険してみようと思ったんです」
1年間研修のあと、5年の花組公演「ラ・ノーバ!」で指揮者デビュー。以来、「エリザベート」(2幕)や「ガイズ&ドールズ」「薔薇の封印」など次々と担当。来年2月の月組公演「エリザベート」も決まっているそうだ。
「舞台の制作に携わったすべてのスタッフの中で、観客に姿を見せるのは指揮者だけ。生徒さんたちと一緒に出演しているという気持を忘れずに、スタッフを代表しておじぎしています。宝塚の舞台はいろんなジャンルの音楽がある。その作品や曲の雰囲気に合わせた指揮を心がけていて、たとえば指揮棒を持ったり、持たなかったりしているんですよ」
夢は海外公演で指揮をすること。
「たいてい録音になるんですが、いつか外国のオケでも僕の指揮でやりたいと願っています」
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