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月組   大和悠河    
06.03産経新聞 田窪桜子


 「LUNA」(二十六日まで、TAKARAZUKA1000days劇場で上演中)の新人公演でALEX=写真=と月読(つくよみ)を演じさせていただきました。

 宝塚大劇場で演じたときはALEXの気持ちがうまくつかめなくて、役としてのセリフが動かず悩みました。本番では役がつかめない自分と曲が書けないALEXの気持ちをミックスさせてALEX像を作りました。普通のことを自然に演じなくてはならない現代物は、やはり難しいですね。

 第九場「月読宮」は、パーッと幻想的になるシーンで、不思議できれいな感じがいいですね。ALEXに古代の音楽の神、月読がのりうつり二役となるのですが、月読になったときの登場をいかに印象づけられるかが勝負。この後の演じ分けに影響する大事な場面です。

 銀橋で歌う主題歌「ANOTHER LIFE」は、すごく素敵な歌ですね。けいこ場で真琴つばささんが歌っているのを聴いたときから感動しました。

 最近、いいところを見せよう、格好つけようなんて考えず、「自分のすべてをさらけ出してしまえ」って演じています。今まで、うまくやろうとして委縮してしまったけれど、さらけだしたことで心が放たれ自由になれました。少し光が見えたようで、演じることがますます楽しくなっています。

                 ◇

 やまと・ゆうが 1995年、「国境のない地図」で初舞台。早くから正統派二枚目男役として注目を集め、97年の「EL DORADO」で新人公演初主演、同年12月には成瀬こうきとともにバウホール初主演する。昨年は「十二夜」に主演した。


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