ダンスは、わたしにとって大好きなパートの一つです。トップの稔(幸)さんとのペアダンスシーンでは、「なにか決めごとかなにかあるのですか?」とよく、聞かれますが、おけい古段階でテクニックについて話し合うことはありますけど、雰囲気をどうするかは特別に打ち合わせしたりはしません。毎日、舞台を終えた後に、きょうは結果的にこうだったね、と反省も含めてお話しすることはあります。
わたしはいつも、何も考えないで、曲のイメージと付いたフリと照明や衣装とかを見て、その日その日の気分で踊ります。今、東京公演中のショー「美麗猫(ミラキャット)」でも、そうです。今回は、前回のショー「グレート・センチュリー」よりは、ちょこちょこと休みが入るので、体力的には楽なんですよ。
気に入りのところは、やはり稔さんとデュエットで踊らせていただいている場面。「ワイルド・キャッツ」や「フィナーレ」。そして、腕立て伏せのようなちょっと変わったフリがついて体力的にはハードですけど、「ミルキー・ウェイ」のシーンですね。
それと、ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)やおとこ(音羽椋)とコミカルな感じで踊る「クレイジー・キャッツ」のところや、耳付きのピンクのかつらでかわいく出るプロローグのネコちゃんも好きです(笑い)。
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ほしな・ゆり 平成2年、「ベルサイユのばら」で初舞台。星組から雪組を経て、9年、麻路さきの相手役として再び星組へ。現在、稔幸と二期目のトップコンビを組んでいる。華麗なダンスに定評がある。星組東京公演に出演中。