あやき・なお 平成2年、「ベルサイユのばら」で初舞台。翌年、月組に配属される。舞台姿の美しさで注目を集め、新人公演で重要な役を次々に演じる。8年、星組に組替え。昨年、「エピファニー」でバウホール初主演。今年6月、専科に配属。宝塚歌劇団提供 |
東京公演(TAKARAZUKA 1000days劇場で12月12日まで)から宙組の「望郷は海を越えて」とショーの「ミレニアム・チャレンジャー!」に参加しました。すでに宝塚で公演し出来上がった中にポツンと入ったので、最初はあせるばかりでしたが、みなさん明るく受け止めてくださった。トップスターの和央ようかさんも、何でも受け止めてくれる大きくておおらかな方で、毎日楽しくけいこできました。
私の演じる蔵人は、九鬼海人(和央)とともに漂流し、ロシアに流れつきます。純粋で希望に満ちた青年が、思いがけない漂流で、厳寒の地でいろいろな経験を積み、生き抜くということを身をもって学んでいきます。一人でロシアに残らざるをえなかった思い。日本男児としての誇りを大事に演じています。
この役は大好きですね。蔵人の心根が好き。ちゃんと自分の誇りをもって、苦難も乗り越え生きていく。生きることに一生懸命で真剣なところがいいですね。演じ続けるうちに、もっともっと好きになると思います。
ショーでは「九尾の狐」の場面がストーリー性があって面白いです。今回は、芝居もショーもあっという間に終わってしまう感じ。今まで経験ない役柄に出合えて、感謝しています。