
しぶき・じゅん 昭和61年「レビュー交響曲」で初舞台。花組に配属。華やかな舞台姿とバレエで鍛えたダンス力で注目を集める。平成6年、「サラン・愛」でバウ公演初主演。8年星組に、翌年月組に組替え。昨年6月、専科へ配属され、各組選抜メンバーを率いベルリン公演を行った。愛称・りか
|
「愛のソナタ」(木村信司作・演出)は、初めてといっていいほど豪華なロココ調のコスチュームプレーです。
演じるオックス男爵役について木村先生に、「二枚目ですか、二枚目半ですか?」とたずねたら、「見た目は超二枚目、中身は"六枚目"で」と言われました。六枚目は三枚目の二倍ってことでしょうね。
オックス男爵は女好きで、酒を飲むとさらにエスカレートする青年。見た目は超二枚目というのが、難しいところですね。気をつけなくてはいけないのは、ただのチャラチャラした兄ちゃんではなく、本当に愛する人のためには身をひく一本筋の通った男であるという点。やりがいがあり、楽しく面白い役ですが、パワーが必要な役です。
月組で、こんなにコメディータッチの役は初めてです。演じながら新たな自分探しをしています。お客さまにも今までにない私を見ていただけるのではないかと思います。
好きなシーンは女装したまみさん(真琴つばさ)と2人の11場。「まみさんの相手役は私です」といってるぐらい。男同士で組んできたのとは違う、“ラブシーン”です。私は昨年、専科に移ったので、まみさんの最後の作品にご一緒できるなんて夢のようです。本当に宝塚らしいコメディー。東京宝塚劇場から、21世紀の初笑いをお届けしたいですね。