りょうが・はるひ 平成8年、「CAN−CAN」で初舞台。昨年の「更に狂はじ」では飄々とした演技で注目を集め、「ゼンダ城の虜」新人公演では敵役のミカエル大公をニヒルに演じた。長身の若手男役ホープ |
月組「愛のソナタ」の新人公演でオックス男爵(本役・紫吹淳)を演じました。
ロココ調のきれいなお衣装なのですが、着慣れないものですから力が入り過ぎてしまって。観ていた方から、最初のうちは演技が堅かったって言われました。
緊張はしていなかったのですが、しっかりやらなきゃ、落ち着かなきゃと思っているうちに堅くなってしまったように思います。
好きなのは酒場のシーンです。客席の笑いなどの反応がけいこ場とは違っていて、本番では最初はびびりましたし、舞台の怖さを改めて感じました。逆にその怖さの部分に乗せられて酔っ払うシーンから思い切ってやったら、客席と舞台が一体化するように感じ、楽しくなってきたんです。
難しかったのは十一場のイーグル亭。テンポを重視すると相手の話をちゃんと胸に受けとめたせりふが出てこない。感情まで事細かにやろうとするとテンポが壊れる。
二枚目の男爵役でなおかつコメディー。あんまり崩しすぎても薄っぺらになってしまう。バランスが難しかったです。
リカさん(紫吹)は、どう崩しても、男役のきれいさや格好よさがある。本当に勉強になる役です。まだまだ未熟で課題がいっぱいですが、次の宝塚大劇場での新人公演までもっともっと勉強していきたいです。