『ベルサイユのばら』は宝塚歌劇団を受験する前に見て、入りたいと思った大好きな作品。おけいこでは音楽が流れるだけで感激して盛り上がっていました。
私が演じているロザリー=写真左=は、「オスカル様!オスカル様!」といつもオスカル(稔幸)=同右=を慕い続ける泣き虫な女の子。でも、すごくしっかりした芯の強い面も持っています。ついつい自分の年齢の感覚で役柄を考えがちですが、私がロザリーの年齢だったらどうだろうかと考えるように心がけました。
舞台上では常にオスカル様のことを思う気持ちを大事にしています。この作品で稔さんが退団されるので、オスカルと稔さんを思う気持ちがどうしても重なりますね。
最初の出番からバスティーユの場面まで時間があくので、出ていない時もロザリーの時間をイメージし、思いを巡らしています。革命を起こすみんなのテンションに置いていかれないように。
好きなのは、やっぱりバスティーユの場面。オスカル様の体を心配しつつ、革命の成功も祈る。ほかの市民とは少し立場が違うので、その見せ方も難しいところです。
今回は特にそうですが、目立たずとも、お客さまの印象に残るように演じられるようになりたい。そういうパワーを身につけたいと思っています。