[ 産経新聞フロントページ | 産経新聞インデックス]
カット
星組   真飛聖    


 まとぶ・せい 平成7年、『国境のない地図』で初舞台。星組に配属。11年、『我が愛は山の彼方に』の新人公演で初主役。昨年はベルリン公演に参加。甘いマスクと低音の男っぽさが魅力の星組期待の若手男役だ。
 『ベルサイユのばら』の新人公演でオスカルを演じました。東京初演なのでけいこ時間が短くて大変でした。普段はセリフ覚えのいい方なのですが今回はなかなかセリフを覚えられなくて、本番中も舞台そでにずっと台本を置いていました。でも、早替りで見る時間はなかったんですけど。

 細かい役づくりはしません。いろんな方の見本がある作品ですがそれをなぞらず、気持ちに素直に。長いセリフが多いのですが、軽く流したり説明になってしまわないようにとか、もともと声が低いので衛兵隊の男たちの中に入ったときドスをきかせすぎないようにとかは注意しましたね。アンドレ役の柚希礼音が大きいので、女を意識して役を作りこまなくても大丈夫だよとアドバイスいただき、思うがままにやらせていただきました。

アンドレ役の柚希礼音
 でもね、たくさん失敗して、ちゃんとできたというところが一つもなくて…。のどの調子が悪かったので日ごろのケアの大切さも実感しました。宝塚大劇場へ向けて課題はいっぱい。今まで本番に強いので演出の先生には“本番女”といわれていたぐらいなのに…。

 幕が下りて「みなさん、申し訳ありません」って思っていたら、「もう一度、幕を開けます」って。「新人公演にカーテンコールないよね」と話しているうちに、カーテンコールがあって、びっくりしました。ありがとうございました。


 産経新聞購読お申し込み  産経Web-S お申し込み
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産經・サンケイ)Copyright 2001 The Sankei Shimbun. All rights reserved.