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専科   絵麻緒ゆう    
010519産経新聞夕刊 聞き手・田窪桜子

絵麻緒ゆう
 えまお・ゆう 昭和62年、初舞台。星組に配属。4年、『白夜伝説』で新人公演初主役。7年、『殉情』でバウホール公演初主役。10年の『ディーン』ではジェームス・ディーン役に挑戦し好評を博す。昨年6月、専科に配属
 『猛き黄金の国』で坂本竜馬を演じています。

 けいこでは作・演出の石田昌也先生の話や、竜馬のことをほかの登場人物が話しているせりふを基に役作りしました。

 「疲れを知らないんだよ、坂本竜馬は」といわれたときに、ああ、そうか、いつもテンションが高いんだなと思う。それから何事にも一生懸命な人なのかなと考えます。

 竜馬は人生を計算せず、ただただ前を見ている。いかに自分の人生を楽しく、後悔しないで、世の中もうまくいくようにしようと生きている。そういう大きさを出したいなと思います。

 海が好きというのもそう。海って、どこにでもつながっているじゃないですか、結局は。ああ、竜馬の心は広いんだろうな、ここではなく、もっと先を見ているんだろうなと感じますね。

 この役をやらせていただいて、役の中に自分が生きる上で学ばなければいけないところがたくさんありました。

 自由に生きているようですが、彼は絶対、自分だけのためには生きていない。人と人のきずなを大切している。セリフもいいんです。自分でしゃべりながら、本当にその通りって思います。

 あの時代に生まれていたら、自分も竜馬タイプだったろうなと思います。破天荒な冒険なくしては成功も生まれない。安全牌(パイ)ばかり選んでいる現代の男の人にも、見て学んでほしい舞台です。

     


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