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専科   湖月わたる    
010410 MOSTLY CLASSIC 4月10日号


こづき・わたる 埼玉県入間市出身。1988年、「春の踊り」で初舞台。翌年、星組に配属。92年のニューヨーク公演では、最下級生ながら選抜メンバーに選ばれる。96年、「エリザベート」ではハンガリーの革命家・エルマーを好演。翌年、バウ・ミュージカル「夜明けの天使たち」で初主演。98年、香港公演参加。新生宙組のスターとして活躍。「エリザベート」のルキーニ、「激情」のエスカミリオなど長身を生かした二枚目ぶりを発揮。昨年、6月専科に配属され、「月夜歌聲」に主演。愛称はワタル。(撮影・三好英輔)
 本当に疲れているときや、何も考えずに自分を空っぽにしたいときは、クラシックを聴きます。歌詞があるものだと聴き入っちゃうので。

 ファンの方にクラシック名曲全集のCDをいただいて、ヴィヴァルディ「四季」を、ずっと聴いていた時期もありました。

 小学生の間はピアノを習っていました。きっかけは、祖母のオルゴールの曲だった「エリーゼのために」を弾きたかったから。親にせがんで習わせてもらったのですけど、「エリーゼのために」は初段階の曲で、弾けるようになったら真剣に取り組まなくなっちゃった。もう少し難しい曲をめざしていたら、もっと続けていたかもしれませんね。

 昨年末の雪組公演「月夜歌聲」で演じたウェンフーは、京劇「覇王別姫」の覇王に憧れる京劇俳優で、覇王の歌を歌いたいとずっと思い続けている役でした。稽古中に、ふっと思いついて「エリーゼのために」弾いてみたんです。自分にとっての「エリーゼのために」が、ウェンフーにとっての覇王の歌なんだなと思ったりして。

 宝塚を初めて知ったのは小学四年生。アイドル歌手より宝塚の曲にはまっていました。入団してからの他の組の曲より、自分が見ていたころの舞台の曲のほうがよく知っているくらい。何度も何度も聴いてましたからね。

 最近すごく好きで聴いているのは、ララ・ファビアン。CDを試聴してすぐ、買おうと思いました。声が好き。そして、歌詞が深いというか、激しさより心に染み入る感じも好きです。半年は聴き続けています。他にフィリッパ・ジョルダーノ。どちらかというと女性の声が好きなのかもしれませんね。

 自分が見たミュージカルのCDもよく聴きます。ロンドンで見た「ビューティフル・ゲーム」は、はまりましたね。楽譜も買ってきて、ずーっとかけていました。もう一回見にきたい。そうしたら、全曲、一緒に口ずさめます。

 「サンセット大通り」もロンドン公演を見て感動してずっと聴いていました。

 私にとって、音楽って、落ち込んだ時、元気をもらったり、涙流してすっきりしたりするもの。自分の心を助けてくれる、そんな存在なんじゃないかなと思います。

ベルサイユのばら2001〜オスカルとアンドレ編 宝塚幕末ロマン『猛き黄金の国〜土魂商才!岩崎彌太郎の青春』
レビュー・ロマネスク『パッサージュ〜硝子の空の記憶』
 宝塚最高のヒット作の再演。この公演で「ベルばら」観客動員通算300万人を達成した。

 オスカルとアンドレの壮絶な恋を中心にマリー・アントワネットとフェルゼンの秘めた恋、フランス市民たちの姿を描く。

 アンドレを香寿たつき(4月13日まで)、湖月わたる(14〜27日)、樹里咲穂(28日〜5月6日)が役替わりで演じるのも話題だ。

 三菱財閥の基礎をつくった岩崎彌太郎の波乱万丈の生涯を描く。

 原作は本宮ひろ志の同名の漫画。

 湖月は、岩崎の親友で後に大阪府知事になる後藤象二郎を演じる。

5月6日まで
東京・日比谷の東京宝塚劇場。

SS席10,000円
 S席8,000円
 A席5,500円
 B席3,500円。

問い合わせは?エ03・5251・2001。

5月11日から6月24日
東京・日比谷の東京宝塚劇場。

料金、問い合わせは左に同じ。



「MOSTLY CLASSIC」誌は、産経新聞が発行するクラシック音楽専門誌です。最新号は10日発売の5月10号。全国の大型書店のほか、キャトルレーヴでも販売。5月10号は、専科・絵麻緒ゆうが登場します。


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