本当に疲れているときや、何も考えずに自分を空っぽにしたいときは、クラシックを聴きます。歌詞があるものだと聴き入っちゃうので。
ファンの方にクラシック名曲全集のCDをいただいて、ヴィヴァルディ「四季」を、ずっと聴いていた時期もありました。
小学生の間はピアノを習っていました。きっかけは、祖母のオルゴールの曲だった「エリーゼのために」を弾きたかったから。親にせがんで習わせてもらったのですけど、「エリーゼのために」は初段階の曲で、弾けるようになったら真剣に取り組まなくなっちゃった。もう少し難しい曲をめざしていたら、もっと続けていたかもしれませんね。
昨年末の雪組公演「月夜歌聲」で演じたウェンフーは、京劇「覇王別姫」の覇王に憧れる京劇俳優で、覇王の歌を歌いたいとずっと思い続けている役でした。稽古中に、ふっと思いついて「エリーゼのために」弾いてみたんです。自分にとっての「エリーゼのために」が、ウェンフーにとっての覇王の歌なんだなと思ったりして。
宝塚を初めて知ったのは小学四年生。アイドル歌手より宝塚の曲にはまっていました。入団してからの他の組の曲より、自分が見ていたころの舞台の曲のほうがよく知っているくらい。何度も何度も聴いてましたからね。
最近すごく好きで聴いているのは、ララ・ファビアン。CDを試聴してすぐ、買おうと思いました。声が好き。そして、歌詞が深いというか、激しさより心に染み入る感じも好きです。半年は聴き続けています。他にフィリッパ・ジョルダーノ。どちらかというと女性の声が好きなのかもしれませんね。
自分が見たミュージカルのCDもよく聴きます。ロンドンで見た「ビューティフル・ゲーム」は、はまりましたね。楽譜も買ってきて、ずーっとかけていました。もう一回見にきたい。そうしたら、全曲、一緒に口ずさめます。
「サンセット大通り」もロンドン公演を見て感動してずっと聴いていました。
私にとって、音楽って、落ち込んだ時、元気をもらったり、涙流してすっきりしたりするもの。自分の心を助けてくれる、そんな存在なんじゃないかなと思います。