『猛き黄金の国』で、矢島彌太郎と旅をするコギャルのヒトミを演じています。
演出の石井昌也先生は「コギャルっぽくセリフを変えていいよ」とおっしゃったのですが難しかったですね。普段は日焼けしないように注意していますし、“ガングロ”なんて考えたこともなかったので、どこまでやっていいのか悩みました。
今は“美白ブーム”でガングロも減りましたが、お客さまが一目見て分かるよう、あえて少し前のコギャル風にしています。
衣装も渋谷に探しに行ったりしたんですよ。コギャル雑誌をたくさん買って、夏の話なので去年のバックナンバーも取り寄せて研究しました。でも、時々客席に本物のコギャルを見つけて「負けた!」って思うこともあります。舞台ではコギャルの嫌な面ではなく、かわいくておもちゃみたいな感じに見てもらえたらいいなと思います。
ヒトミは、最初は何にも興味を持っていない女の子。それが、岩崎彌太郎の話を聞き、だんだん興味を持ち引きこまれ、そこから大事なことを学び、大人になっていく。その姿を誇張せず自然に伝えたいですね。
好きなシーンはやはり最後に、少し成長して変身して出てくるとき。芝居の進行役なので、テンポよくスピーディーにやっていかないと、わざとらしい存在になるのも難しさ。日常的な役は初めてなので、プレッシャーを感じながら楽しんで演じています。