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--著書「タカラジェンヌの妖精物語(フェアリーテール)」の宣伝 --

 本紙の夕刊芸能面に“タカラジェンヌ”シリーズを連載、「宝塚」をこよなく愛する演劇コラムニストの石井啓夫氏による著書「タカラジェンヌの妖精物語(フェアリーテール)」(エム・ウェーブ発行、千六百円)が、このほど出版された。

 連載コラム「タカラジェンヌの宝もの」(平成七年八月−九年八月)、「タカラジェンヌ わたしの秘密」(九年八月−十年四月)、「タカラジェンヌ 美の肖像」(十年五月−十二年三月)と、「演劇ワンダーランド」(七年四月から毎週月曜付で連載中)からの再録で、タカラジェンヌ百二十一人のインタビューが抜粋されている。

 タカラジェンヌは組ごとに分け、トップスターから順に紹介。スターになる前の初々しい言葉や、家族、仲間とのつながりを感じさせるコメントなど、素顔がのぞく。通常は登場する機会の少ない新人やわき役を掲載しているのも特徴。また、連載後に退団した一路真輝、麻路さき、真矢みき、姿月あさとらのインタビューも収録している。

 もうひとつの見どころは本書用に、新たに選び直したという写真。

 「『歌劇』とか『宝塚グラフ』とか宝塚専門誌に出ていない、ファンが今まで目にしたことのない写真を探しました。個性が出ているカットを選んでいます」と著者。

 例えば、お姫様のイメージが強い花總まりの写真は、「エクスカリバー」でお小姓にふんしたロザラインと、「シトラスの風」の花占いの少女など、はつらつとした魅力のものになっている。

 気取らない言葉と写真から、タカラジェンヌたちのもうひとつの顔が見えてくる一冊だ。

         

001118産経新聞東京夕刊




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