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  演出家からひとこと    
01.20


抱負を語る演出家陣

尾上菊之丞(「花の業平」) 振り付けは今回で5度めですが、演出は初めてです。演じるみなさんが気持ちよくできるように。柴田侑宏先生の意図を損なわない。これが一番の責任です。

草野旦(「夢は世界を翔けめぐる」) 本当は今年の最後に上演するはずでしたが、稔が退団することになり、香寿がトップになるので香寿に合うものに変えました。それをどうするか--を考えないといけない。ぜひ、みてやってくださいませ。

石田昌也(「猛き黄金の国」) 実在の人物のドラマは「誠の群像」以来。原作(本宮ひろ志の青年漫画)を読んだ方は、こんなにエッチなものを宝塚でやるのかと思うでしょうが、そのあたりはオブラートに包みます。宝塚は比較的少女漫画を原作にはしているが、男性のかいた、それもサラリーマン向きの漫画は珍しいでしょう。ただ、主人公の岩崎弥太郎は、いつかはえがきたいと思っていました。芝居ではよく、貧しい人が清く正しという扱いが多いが、果たしてそうなのかと。たとえば、沖田総司はせきをして亡くなっちゃっただけで、日本の発展に貢献はしたのか? そんな発想でこの岩崎という経済人はえがいてみたかった。月影瞳の妻、紺野まひるのおめかけさんによる女同士のバトルも宝塚では珍しいでしょう。

荻田浩一(「パッサージュ」) 石田先生が生々しいので、私は"夢々しく"。

谷正純(「ベルサイユのばら2001」) 今は冷静ですが、もう少したつと大変なことになるのではないかと。「2001年宇宙の旅」なんていう映画を昔見て、21世紀になったら変わるんだろうなと思っていましたが、酒をのんでいるうちに、もう21世紀になりました。宝塚をけいこ場の中で考える機会をいただき、忙しい中から新しい宝塚を模索したい。

酒井澄夫(「ESP!!」) 今年前半はなにかと話題がつきませんが、後半にっなてからはがんばらないといけません。

三木章雄(「VIVA!」) 底抜けに明るい感じが、全体ににおうものを作りたい。

小池修一郎(「カステル・ミラージュ」) 宝塚史上に残るゴールデンコンビの作品になるので楽しみ。東京での上演は来年になりますので、今年見たい人はぜひ大劇場に!

中村一徳(「ダンシング・スピリット」) フレッシュな宙組の勢いはすばらしい。和央に続く若手をいかに発憤させるか--が、勝負だ。

木村信司(「愛のソナタ」) 「こけら落とし公演は毎日満席で感謝しております。大劇場公演では「ESP!」というショーもてがけます。

植田景子(「〜夢と孤独の果てに〜ルードヴィヒII世紀」) 大劇場公演よりさらにブラッシュアップできるようがんばります。

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