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  菊田一夫演劇賞受賞式行われる    
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あいさつする松本悠里
 大衆演劇を対象にした菊田一夫演劇賞の受賞式が十六日、東京会館(東京都千代田区)で行われ、永年の宝塚歌劇・日本舞踊の貢献に対して宝塚歌劇団専科の春日野八千代、松本悠里に特別賞が授与された。

 宝塚の現役生が受賞するのははじめて。

 春日野の代理で出席した宝塚歌劇団の植田紳爾理事長が、「洋楽で踊る日本舞踊洋は、先人たちが培ってきた宝であり誇りに思う。思いがけなく賞を頂き大変うれしく思います。健康の都合で出席できないことを残念に思う」と春日野の手紙を代読した。

 松本は「菊田一夫先生には宝塚の作品をつくっていただていますが、初めてお仕事させていただいのは研二(入団二年目)で、雲の上の先生でした。日本舞踊とは縁のない賞と思っておりましたし、その先生の名前のついた賞を頂くなんてこれもまた夢のよう。宝塚歌劇団の日本舞踊の道を精進したい」と話した。

 大賞はミュージカル『エリザベート』のスタッフ・出演者一同に贈られた。

あいさつに立った一路真輝
 ミュージカル『エリザベート』からは演出の小池修一郎、出演の一路真輝、内野聖陽、山口祐一郎、鈴木綜馬らが出席。エリザベートを演じた一路真輝が「初演ではけいこから五ヶ月間、艱難を乗り越えたといってもいい大変なミュージカルでした。全員に賞をいただけたことがうれしい。そして『エリザベート』の上演権を貸してくださった宝塚にも感謝したい」とあいさつ。正賞の特製オルゴールと賞金百万円を贈られた。

 ほかに、演劇賞を泉ピン子、渡辺徹、寺島しのぶ、下山田ひろのが受賞。


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