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作・演出家 植田景子

 02/05/09 産経新聞東京朝刊
 inteviewed by Takubo,OKO/田窪桜子

Ueda's work 「エイジ・オブ・イノセンス」。米国の女流作家、イーディス・ウォートンの代表作。対照的な2人の女性の間で揺れる若き弁護士の人生を描く。11−17日、東京・千駄ケ谷の日本青年館大ホールで上演。TEL.03-5251-2071。


宙組「エイジ・オブ・イノセンス」の作・演出を手がけた。

「どうにもならない運命に誰もが感じる痛み、それをも受け入れていく強さが描かれている。敗者も、後悔だけに終わらせないところがいい」

宝塚歌劇団の男役は現実離れした二枚目のヒーローを演じることが多いが、この主人公は一見、平凡な弁護士だ。

「とても大人で、女性に対しても、ひとりの人間として受け入れる男らしさがある。さりげないけど、裏切ったりしない心の優しさも持っている。大きさ、包容力が、人間としてのリアリティーになり、格好良さにつながると思う」

主演の椿火呂花はまだ入団8年目。初主演で包容力を演じるのは難しいが、「ハートのデリケートな子なので、苦しみをリアルに演じています。理屈ではなく感じようとする。素直な演技がいい」と評価する。

10歳のとき「ベルサイユのばら」を見て熱に浮かされたようになり、宝塚ファンに。神戸女学院を卒業後、宝塚を目指すが不合格。海外留学、演出助手などで修業を積み、入団試験を受け続け、平成6年に合格した。

宝塚史上初の女性演出家として常に注目を集めるが、「演劇はお客さまありき。一番心がけているのは、自分にうそやごまかし、妥協のないものをつくること。常に自分を高めていきたい。そのためにも、いろいろ挑戦し、宝塚の可能性を広げていきたい」と意欲的。



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