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第7章「ウィスキー」から登場し、元気にサザンオールスターズの歌を歌った匠ひびき=17日午後、東京宝塚劇場(宝塚歌劇団提供) |
せき髄炎の治療・療養のため公演を休んでいた宝塚歌劇団花組トップスター、匠ひびきが17日午後1時半からの公演で舞台に復帰した。
公演はミュージカルロマン「琥珀色の雨にぬれて」とレビューアラモード「Cocktail」の2本だてで、匠は「Cocktail」の第7章「ウィスキー(刺激)」第16場から登場するという部分的な復帰だが、病気にうちかって戻ってきたトップスターに向けて、客席からは何度も大きな拍手がわき上がった。ファンの多くは終演後、熱くなった目頭を押さえながら客席を立った。
匠は同公演(23日まで)で退団する。22、23日のそれぞれ午後3時半からの公演には退団するトップスターのための特別の「サヨナラショー」が行われるが、これにも出演の予定。
この日、公演終了後に
匠は舞台上で記者会見し、「(先に行われた)宝塚大劇場公演のときと同じようには踊れませんが、心を伝えられたら。待っていてくださったファンに心を伝えられたらと思いました」と復帰の喜びとファンへの感謝の言葉を述べた。
会見の冒頭、わずかに声を詰まらせたが、その後は終始、笑顔がきらめき続けた。