宝塚歌劇団花組の「ミュージカル・ロマン『琥珀色の雨にぬれて』」「レビュー・アラモード『Cocktail−カクテル−』」東京公演が11日、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。
 |
※写真をクリックするとグラフが見られます |
トップスター、
匠ひびきのさよなら公演だが、
匠が病気治療中のため春野寿美礼が匠の代わりを務める代役公演としてスタートした。
歌劇団によると、匠はこの日も「設備の整った病院内で治療及びリハビリ中」だという。
匠はこの日、歌劇団を通じて次のような言葉を寄せた。
「カクテル」は、トップの見せ場がたっぷりで、特に大階段に電飾で「CHARLIE」と匠の愛称が浮かび上がる場面は匠のさよならにふさわしい演出。それを匠不在で演じるのは確かにさびしい。が、その大階段の場面は同時に、花組のだれもが1日も早い匠の回復を祈るかのようにも見える。
さらに「カクテル」は、終盤をサザンオールスターズの歌でたたみかける構成で、この宝塚流編曲によるサザンはとてもよく、とりわけコーラスも豊かな「みんなのうた」が素晴らしいのだが、まさに、花組「みんなのうた」が聴ける日が1日も早く訪れることへの祈りの歌のようにも聴こえる。
だから、代役の公演の間も、おそらくファンならば、そこにいないはずの匠の大きな存在感をひしひしと感じる舞台になるのではないか。