911NY　1年
雪組がテロ被害者追悼で献歌

献歌の後、記者会見した絵麻緒ゆう

宝塚歌劇団雪組は１０日、東京・日比谷の東京宝塚劇場で米中枢同時テロの被害者追悼のための献歌を行った。上演中のグランドショー「ＯＮ　ＴＨＥ　５ｔｈ−ヴィレッヂからハーレムまで」が、米ニューヨークを舞台にし、恋人がハイジャック機に乗るという場面が登場する場面もある。また、振付などでニューヨークの演劇陣も制作に関わっている。トップスターの絵麻緒ゆうは「ニューヨークの人々に私たちのパワーを伝えたい」と語った。

献歌は公演終了後、舞台の上で行われた。本来なら１１日に行いたいが、同日が休演日のため１日繰り上げられた。

組長の飛鳥裕が、「あす９月１１日で、米中枢同時テロから１年になります。『ＯＮ　ＴＨＥ　５ｔｈ−ヴィレッヂからハーレムまで』は、ニューヨークの五番街をテーマにしており、ニューヨークを語るうえで忘れてはならない事件としてテロのことも取り上げています。あすが休演日のため、本日、私たちの思いを伝えたいと考えます。被害者の方のご冥福を祈るとともに立ち直ろうとしている方々への励ましの気持ちも込めて、全員で『ＯＮ　ＴＨＥ　５ｔｈ』の主題歌を歌います」とあいさつ。

全員が、帽子を胸にあてながら主題歌「ＯＮ　ＴＨ　５　ｔｈ」を歌った。

献花の後、絵麻緒が記者会見。「千秋楽までニューヨークの方々のことを思い、明るさを取り戻せるパワーを送れるようにせいいっぱい演じていきたい」と語り、「ＯＮ　ＴＨＥ　５ｔｈ」の意味を改めてかみしめた。

【絵麻緒ゆう会見全文】