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宙組・水夏希 「鳳凰伝」のバラク |
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−−東京公演「鳳凰伝」はオペラの「トゥーランドット」がベースですが
演じているバラクは元は王子で盗賊の頭になった男。オペラには登場しないキャラクターです。
−−そうですか。すると、役作りは
最初に台本を読んだときイメージがすーっと思い浮かんだので、それを目指して役づくりしました。
−−なるほど
台本には書かれていない役の背景もいろいろ考えました。王子だったころは、長男ではなく自由に生きて恵まれた環境だったのではないか、国を滅ぼされ貧しい世界を知ってショックを受け、理不尽なことをやめさせたいと思っているのではないか、などと膨らませていきました。
−−ほかに気をつけたことこは?
この作品はセリフが少なく、歌で物語が進むので歌詞も大事。音にのまれないよう、形にこだわり過ぎて、内容が薄くならないよう気をつけています。
−−本当の水を使っての格闘シーンが見せ場です
水を使ってよかったという説得力をもって見せたいですね。水しぶきは上げすぎてもいけないし、難しいんですよ。全身、ずぶぬれになるので、終わるとプールの後の5時間目の授業のような感じ。
−−ああ、分かります、その表現
体調維持にはいつも以上に気をつかっています。今はスタッフさんが、その日の気候などを見ながらお湯を入れてくれています。
−−「鳳凰伝」はどんな作品だといえますか?
この作品は、アンサンブルの1人ひとりまで役割があって群集シーンも大事です。宙組は、全員が役割を果たそうと全力でやっている。その頑張りが作品を盛り上げていると感じます。