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−−宙組「鳳凰伝」でコラサン国の王女、アデルマを演じています
最初に台本を読んだとき、とても純粋なお姫様だなと感じました。カラフ王子に一目ぼれして、どうにか愛されたいと願うけれど、かなわない。最後には鞭(むち)をふるってまで手に入れようとします。稽古(けいこ)では、その精神状態になかなか入れなくて苦労しました。
−−アデルマという女性の行動をどう考えますか?
アデルマはそれまで恋をしたことがなかったでしょうし、一国の姫としてプライドもある。最後の場面は狂気からではなく、理性がそうさせていると思います。
−−なるほど、たいへん“激しい理性”ですが
現代社会ではありえないかもしれませんが、演出の先生と「女性なら誰でも隠し持っている一面では」と話しました。愛されないなら首だけでも欲しいと願う、そんな愛しか知らない哀(かな)しさも表現したいですね。娘役には珍しく激しい役ですが、毎日新しい感情の発見があって、いくら演じても無限大のやり方が見つかる。面白く、本当にやりがいがある役です。
−−演じる上での苦労は?
鞭は本物に近くて重いんですよ。鞭を振るったことなんてなかったから、最初は自分に当たっちゃってすごく痛かったり、周りのみんなも避難したりと、大変でした。
−−低学年のころは子役が多く、最近急に大人っぽい役が増えましたね
今は、ひとつの枠に固まらずオールマイティーに演じられるように、自分の引き出しを広げていかなくてはと感じています。