あいねはれい。この人の名を1度で読める人は少ないだろう。『宝塚おとめ』には「愛を奏でる天使をイメージした」とある。さぞやいわくのある芸名かと思ったら、「単純に好きな字を並べただけなんです。意味もあとでとってつけました」と、いささか拍子抜け。
「よく四文字熟語のようで覚えにくいといわれますが、逆に覚えてもらうと忘れないみたいです」
愛称の「みわっち」は本名から。
歌唱力の確かな男役のホープ。役柄の幅も広がってきて、前回の「琥珀色の雨にぬれて」の新人公演では、クラブの女主人エヴァ役でセクシーな歌声を披露し、今回の「エリザベート」の新公ではルドルフ皇太子を好演した。
「すごくやりたい役だったのでうれしかった。出番としては短いけれど集中できて、終わるとドッと疲れました」
本公演はハンガリーの革命家の役だ(18日まで、宝塚大劇場)。
「これまでは与えられたことに必死。自分らしさが何なのかまだよくわからないので、これから見つけていきたい。しだいに大人の役も増えてきたし、将来は一人の男性の生涯を演じてみたいですね」と抱負を語った。
30日には第四回アキコ・カンダ レッスン発表会モダンダンス・パフォーマンス「DANCIN’−AKIKO−」(午後7時から、宝塚大劇場)にも出演する。