共演者に気後れなし
「M:i:III」 ケリー・ラッセルに聞く 
7月7日(金) 東京朝刊 by 松本明子
6月下旬からの先行公開で早くもシリーズ最高傑作の声も上がっているトム・クルーズ製作・主演の「M:i:III」。全世界で約10億240万ドル(約1200億円)の興行収入を記録した「ミッション:インポッシブル」シリーズの3作目だ。最新作でイーサン・ハント(クルーズ)が新たなミッションの引き金となる教え子リンジーを演じた米女優、ケリー・ラッセルに話を聞いた。


初めての日本。来日会見、ジャパン・プレミアと目まぐるしい1日を過ごしたが、「トムがいっぱいしゃべってくれるから楽ね。いい意味で彼はいつも110%のエネルギーを出してくれるわ」とケリー。小柄でキュートな笑顔が印象的だ。

映画は、スパイを引退して教官になったイーサンが、教え子のリンジーの危機に再び立ち上がるところから始まる。鼻から弾を埋め込まれ、時限セットによって頭で破裂、即死するという衝撃的な役だが、シリーズ初参加のケリーはとてもやり甲斐があったという。


「クールでかっこいいストーリー。それにただのアクションじゃない、トム・クルーズのアクション映画よ。それだけで価値があるわ」

ケビン・コスナーと共演した「ママが泣いた日」に続く日本公開作品。2人の大スターとの共演はケリーに大きな影響を与えたはずだ。

「大スターに限らず、誰かと仕事を一緒にしたら少なからず影響を受けるものよ。ケビンは男性らしさを感じる典型的なアメリカ男。トムは仕事に対しての倫理観が厳しく、そして現場はとても楽しい」

また、監督のJ・J・エイブラムスとは、ケリーを一躍有名にしたテレビシリーズ「フェリシティの青春」(1998〜2002年)で旧知の仲。今回の作品についても「イーサンとジュリア(ミシェル・モナハン)の恋愛がしっかりと描かれているし、JJの作るものは女性の観点に立った人間関係も密な作品が多い」と絶賛する。

昨年は、10代から鍛えてきたダンス力を生かしてニューヨークのオフブロードウェーにもデビュー。今年30歳を迎えたが、「やっと自尊心を持って仕事に臨めるようになった。いまは心地よい。もちろん、結婚をして家族も作りたいわ」。快活なしゃべりは周囲を終始明るい雰囲気に包み込んでいた。

8日から東京・日劇1ほか全国拡大ロードショー公開される。


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