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再演に余裕と意欲
V6・坂本昌行 「ボーイ・フロム・オズ」28日から 
  東京朝刊 by 柳谷昇子
昨年6月、V6の坂本昌行が主演し絶賛を浴びたブロードウェーミュージカル「ボーイ・フロム・オズ」が28日から、東京・青山劇場で再演される。坂本は「観客とともに自分も楽しみつつ1回1回、全神経を注ぎ込んでやりたい」と話す。

「ボーイ−」は、オーストラリア出身のエンターテイナー、故ピーター・アレンの波乱の半生を描いた作品。ハリウッドスター、ヒュー・ジャックマン主演で、2003年10月から1年間、ブロードウェーで上演され、ジャックマンがトニー賞の最優秀男優賞を受賞した。日本語翻訳版も再演を求める声が多く、昨年の豪華キャスト総出演で再演が決まった。

早くから音楽の才能を開花させた少年ピーター・アレンは、スターを夢見てオーストラリアの小さな町を飛び出した。シドニーで友人とコンビを組み、人気を得る。やがてピーターは興行先の香港で偶然、大女優にして歌手のジュディ・ガーランドの目にとまり、前座に抜擢される。そしてジュディの娘ライザ・ミネリと恋に落ちるが…。

「いま思えば、前回はすべてのことに100%の力を出し切ってやっていた気がする。その分、見る側に緊張感を与えてしまったかもしれない。今回は観客がリラックスして楽しんでもらえるように、テンションをコントロールしていきたい」と坂本。

ショービジネス界を駆け抜けた実在の人物を再び演じるにあたり、「結果的に劇的な半生を歩んだ人ですが、本人は人間を愛し、楽しんで生きたと思う。細かいディテールをマネするのではなく、純粋な心をもった人を純粋に演じればアレンが浮かび上がっていくのでは」という。

「演出家(フィリップ・マッキンリー)いわく、スタートからゴールまでスピード感があってワクワクできる作品。ミュージカルは夢の空間。実在の人たちが登場するストーリーはもちろん、一緒の空間も楽しんでくれたらうれしい」

ほかに紫吹淳鳳蘭、IZAM、団時朗、今陽子らが出演。11月6日まで。(電)0180・993・740。



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