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テロ脅威 旅客機の手荷物検査が厳戒のあおりで
「ハリー・ポッター」最終作草稿 危うく搭乗拒否
  速報 by 蔭山実
【ロンドン=蔭山実】テロ脅威で旅客機の手荷物検査が厳しくなる中で、世界的な大ベストセラー、「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J・K・ローリングさんが8月に米国でのブックフェアに参加してニューヨークの空港から英国に戻る際、シリーズ最終作となる7作目の手書き草稿を機内に持ち込もうとして搭乗を拒否されそうになっていたことが明らかになった。

ローリングさんのホームページによると、手荷物検査で草稿が問題になったが、預け入れ荷物に入れる余裕もなく、ローリングさんが草稿を手放そうとしなかったため、係官が搭乗を拒否しようとしたという。

最終的に弾力性のあるバンドで草稿を縛った上で搭乗を認められたとはいえ、ローリングさんは「搭乗を拒否されたら、船で英国に帰ろうかと思った」とつづっている。

テロ対策では液体の機内持ち込みが規制される一方、テロ計画の文書類も問題にされることがあり、検査が強化されていたとみられる。

ただ、世界的に注目されているベストセラー最終作の草稿も「被害」に遭うとは予想できず、しかも米国滞在中に執筆した部分のコピーはまだなかったことから、ローリングさんも穏やかではなかったようだ。

最終作はこれまでの作品以上に出版が待たれているものの、ローリングさんによるとタイトルが未定で、2つの候補のいずれにするかまだ悩んでいるという。



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