「スパイダーマン3」来日記者会見
「責任、愛、犠牲」俳優陣、シリーズで成長
by 久保亮子
日本公開が“世界最速”になる超話題作「スパイダーマン3」。主演の米俳優、トビー・マグワイア(31)ほか、ヒロイン役の女優、キルスティン・ダンスト(24)、サム・ライミ監督(57)らが宣伝のため来日。17日、東京都内のホテルで記者会見した。
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トビー・マグワイア(左)とキルスティン・ダンスト |
会見に先立つ写真撮影ではプロデューサーも含めて10人もの関係者が一度に臨むという大所帯になったが、シリーズ1作目からかかわっている人が多いため、家族的な雰囲気に包まれていた。“一家”の大黒柱であるライミ監督を中央に、5分間の撮影をスムーズにこなした。
会見の壇上には、総勢7人が並んだ。顔ぶれはライミ監督、トビー、キルスティンのほか主人公、ピーター・パーカーの伯母役のローズマリー・ハリス△ニュー・ゴブリン役のジェームズ・フランコ△1作目でピーターの伯父を殺害した服役囚役のトーマス・ヘイデン・チャーチ△今回から仲間入りしたピーターのライバル役を演じるトファー・グレイス。
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(左から)ジェームズ・フランコ、ライミ監督、トビー、キルスティン |
「東京に招いてくれてありがとう。(昨日に開催された)ワールドプレミアでの歓迎もありがとう」とライミ監督があいさつ。続けて「シリーズ3作目で達成したかったことは、ピーターら登場人物たちの成長を描くこと。どんな人間関係を築き、よりよい人間となったのか。これまでの作品よりも責任や愛、犠牲を求めた。彼らはみなさんの人生の旅とも接していると思っています」。
報道陣からの質問に対して、背後の通訳へ体ごと振り返り丁寧に答えるライミ監督に温かな人柄がにじむ。
一方、日本でのプレミア試写で初めて完成した作品を鑑賞したというトビーとキルスティン。劇中ではスーツ姿の多いトビーは、この日も完璧な着こなしで「また日本に来られてうれしい。(作品は)よかったなー」と前夜の余韻冷めやらぬようす。
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トビー・マグワイア(左)とキルスティン・ダンスト |
ピッタリとした黒のタートルネックに鮮やかなプラム色の口紅を引いたキルスティンは「1作目では私はまだ17歳でした。今年、25歳になりますが、(配役の)“MJ(=メリー・ジェーン・ワトソン)”と同じように女性としても成長できた作品です」と達成感をかみしめる。
会見はトビーの遅刻で30分ほど遅れたが、ライミ監督の柔らかな物腰で終始、なごやかな空気がただよっていた。
「スパイダーマン3」記者会見 [1] [2]
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