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「スパイダーマン3」会見詳報
「砂を追求した旅だった」ライミ監督 
   by 久保亮子
17日、東京都内で行われた映画「スパイダーマン3」の記者会見。主演のトビー・マグワイア(31)らが作品に対する思いを語った。

SPIDER-MANCHARACTERTM(C)2006MARVELCHARACTERS,INC.ALLRIGHTSRESERVED.

トビー・マグワイア
「スパイダーマン3」では、謎の黒い液状生命体に襲われてスパイダーマンが黒いコスチュームに身を包むことになる。同時にピーター・パーカー(スパイダーマン)の心も黒く染まっていく。

「今回は大きな挑戦でした。ほかの役者ときちんとはまった演技をして1つの作品を仕上げることの難しさも体験しました。(1作目からは)6、7年が経過し、それだけの成長はしているのではないかと思っています」

おごり高ぶる作品の中のピーターとはまったく逆の心境のトビーのようだ。

新たな敵は2人。伯父を殺害した服役囚、マルコが変身した“サンドマン”。そして、ピーターの同僚、エディが謎の生命体と合体した“ヴェノム”だ。サンドマンは砂でできた肉体を操り、時には砂塵となり、泥となり自由自在に街を移動する。

サム・ライミ監督
ライミ監督はこの新作を「砂を追求した旅のようだった」と語るほど、サンドマンに命を吹き込んだ。

「砂を研究した。動き、性質、反射。“顕微鏡の目”で見ると砂というのはさまざまな形、美しさを持っている。分子レベルにまでこだわったCGにリアリティーを感じてもらえるでしょう」

さらに、「映画の世界に入ったのはカメラのマジックに惹かれたから。(撮影のテープをつなげることで)時間を動かすことができる。次に役者の演技で物語を語らせたいと思うようになった。現在はカメラというテクノロジーと俳優の両方を楽しんでいるよ」と自らの足跡を振り返った。

壇上の俳優のなかで唯一、これがが“スパイダーマン”シリーズのデビューとなった俳優、エディ・ブロックは「シリーズ1、2の大ファンだった。そんな作品の一部になれたことが誇りだ。『3!ブットバスー(ぶっ飛ばすー)』」と日本語も交えながら喜びを爆発させた。

“サンドマン”演じるトーマス・ヘイデン・チャーチ(左)とローズマリー・ハリス

人間としての成長がテーマとなっているが、シリーズを通してピーターを見守っていたのが、伯母のメイ・パーカー(ローズマリー・ハリス)だ。MJ(キルスティン・ダンスト)にプロポーズしようとするピーターの背中を優しく押す。会見でもローズマリーはにこやかに若い俳優たちの発言に耳を傾けていたのが印象的だった。

「スパイダーマン3」記者会見 [] []



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