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「パイレーツ・オブ・カリビアン」ジョニー・デップ来日記者会見
完結作に名残も「いつかは役にお別れを」
   
世界的に大ヒットした映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の3作目「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」が25日から公開されるのを前に23日、主演俳優、ジョニー・デップ(43)らが東京都内のホテルで記者会見した。

ジョニー・デップ

「パイレーツ・オブ・カリビアン」は2003年に公開されるや空前の“海賊(パイレーツ)”ブームを巻き起こした。続編「デッドマン・チェスト」は映画史上3位となる興収10億ドルを達成している。

会見に登場した“海賊”の一行は総勢7人。シリーズ3作目ともなれば共演者たちも家族的な結びつきが生まれるのか、質疑応答では互いに茶化しあったり、呪われた海賊バルボッサ役のジェフリー・ラッシュがデップ演じるジャック・スパロウの歩き方を壇上で真似てみたり。500人の記者が詰め掛ける中で大盛り上がりの会見となった。

左から、ビル・ナイ、ジェリー・ブラッカイマー、チョウ・ユンファ、ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、ゴア・ヴァーヴィンスキー監督、ジェフリー・ラッシュ

さて、この作品はシリーズ完結作と言われるが、続編への期待も大きい。

だが、製作を担当したジェリー・ブラッカイマーは「現在のところ、この3作目が最終章になります。ゴア・ヴァーヴィンスキー監督が4日前に作業を終えたばかりだし、(3作に費やした)この5年半ほどで失ってしまっていた家族との時間を過ごしてもらいたいと思っています」とやんわりと否定した。

ただ、デップは「どの映画でも最後には自分の演じた役柄にお別れを言わなければならない。だが、ジャック・スパロウは素晴らしい役だった。実はゴア監督に(名残惜しくて)『もうワンテークやらせてくれないか』とお願いしたほど。これが最後となるのかは僕ら全員にも分かりません」。

プライベートで子供たちと遊んでいるときも「自分の中からジャック・スパロウが出てきて遊んでいるような感覚になる。息子に『パパ、ジャックじゃなくて違う役をやってよ』と言われたりするほどね」と名残はつきないようすだった。

本作には英国のロックバンド、ローリング・ストーンズのギター奏者、キース・リチャーズが、デップ演じるジャックの父親役で出演しているのも話題だ。

「キースはどこに行ってしまうのか分からないのです。フレームを外れてしまったり。彼の態度を見ていると苦労をした海上での撮影を思い出すほどです」とゴア監督。いかにもやんちゃなキースらしい舞台裏を明かした。

個性の強い海賊たちのなかで愛と正義に身を投じた青年、ウィル・ターナーを演じたオーランド・ブルームはシリーズを通して役者としても成長した。

オーランド・ブルーム

「20代半ばから30歳になった今までを捧げることができて嬉しい。素晴らしい俳優、監督、製作者に囲まれて学んだことは多く、僕の宝物になっています」と感無量の表情を浮かべる。

「生まれ変わったら、自分の演じた海賊になりたいか」という質問に“深海の悪霊”デイヴィ・ジョーンズ役のビル・ナイは「勘弁してほしい」。呪われた海賊バルボッサ役のジェフリー・ラッシュも「もっと若くてかっこよければいいのですが…」。デップも「僕も!」。

「船酔いがひどくて、なりたくても無理かもしれない」と答えるのはシリーズ初出演のチョウ・ユンファ。オーランドだけが「ジャックに生まれ変わりたい」と目を輝かせた。

大作を撮り終えた心地よい疲労と達成感が壇上には漂っていた。

デップは「普段もヨットやボートなどで海にいるときが一番、自由を感じるのです。子供たちのことや太陽、波を感じていると本当にリラックスできます」と、自由を愛する海賊にふさわしい言葉を残した。

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5月25日から全国ロードショー。 公式サイト

【パイレーツ・オブ・カリビアン】 第1作で不死身のキャプテン、バルボッサからブラックパール号を奪回したジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。2作目でジャックは“深海の悪霊”ディヴィ・ジョーンズの囚われる。完結編では世界制覇をもくろむ東インド貿易会社のベケット卿に海賊たちが存亡の危機に瀕している。生き残る道は、9人の伝説の海賊を召集し、ベケット卿に決戦を挑むことだった。命運を握るのは9人目の人物こそだれあろう、ディヴィの餌食となっているジャックだった。










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