ENAK　記録ずくめの２２歳　女優、笹本玲奈に聞く

舞台で輝く若き実力派

記録ずくめの２２歳　女優、笹本玲奈に聞く

2007/11/04　産経新聞　東京朝刊　by　柳谷昇子

妹役の神田沙也加とは初共演だが、歌唱力に秀でた女優同士、すでに息はぴったりだ。

「私は人見知りがすごくて、初めての人と打ち解けるまでにすごく時間がかかるんですが、沙也加ちゃんは初対面のときからすぐに打ち解けることができた。いまは家族のような存在です」

「ウーマン・イン・ホワイト」のけいこ中の笹本玲奈（右）と神田沙也加

かつてミュージカルを見たことが、この世界に入りたいと思うきっかけになった。これからは夢を与える立場になる。

「舞台に接する子供がそう思ってくれるような作品に出たいと思うし、がんばらなくちゃと思います。日本のミュージカルは誰もが見るエンターテインメントの領域に達していないと思う。盛り上げていかなければならないというプレッシャーはありますが、しっかり務めていきたいですね」

　

香りは一番の癒やし

「凝っているというわけではないのですが、気づいたらたまっていた」というのが香水の数々。「“香りモノ”が一番の癒やしです」。部屋には常に２５個ぐらいあり、実家にも５０個ほど保管している。

「道ですれ違った人がうちの母と同じにおいがして、子供のころを思いだしました。香りって、その時の情景を思いださせてくれるんです」

甘い香り、花の香りが大好きで、バスタブに垂らしたり寝る前に枕にふりかけたりして楽しんでいるという。取材現場に持参してくれたのはお気に入りの３種（ジル・スチュワートのジャスミンフルール▽フェラガモのインカントドリーム▽イヴ・サンローランのベビードール）。

「瓶がかわいいし、インテリアにもなる。大事なのでホコリがつかないようにいつも気をつけています」。本当だ。そう言いながら真剣な顔で瓶を磨いていた。

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■記事関連情報
笹本玲奈
ささもと・れな　昭和６０年、千葉県生まれ。平成１０年、「ピーターパン」でデビュー後、「レ・ミゼラブル」「イーストウィックの魔女たち」「ミス・サイゴン」「ベガーズ・オペラ」「マリー・アントワネット」など数々の大作ミュージカルやストレートプレイに出演。ＣＭやテレビ番組などもこなす。「ウーマン・イン・ホワイト」は１８日から１２月２日まで、東京・青山劇場で。来年は新作「ルドルフ」ほか「ベガーズ・オペラ」「ミス・サイゴン」などが控えている。