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4月16日(水)ENAK original bebe*ロングインタビュー(4)
大人が幸せになれる音楽を

bebe−−なるほど、このアルバムはそういう趣旨で作られたわけですね。それにしても、「ムーン・リバー」「ラヴ・レターズ」など有名なスタンダード曲を日本語歌詞で歌っていますね。

インディーズ時代、「東京のボサノバ」を標榜して、ボサノバを日本語の歌詞で歌ったこともあるんですよ。歌の内容をやさしく伝えるのなら日本語ほうがいい。

−−しかし、ここで歌われる日本語歌詞は原詞の翻訳ではなく、完全にあなたの独自のものになっています。たとえば、「ムーン・リバー」は題まで「カプチーノ」変わって、歌詞の内容もまるで違う。

原詞にこだわると日本語が旋律になじまないときがあるので、“勝手に”書きました。原詞は無視して書くことに。たとえば「ムーン・リバー」は、聴いているとのんびりとした休日に恋人同士がベッドでカプチーノを飲んでいる風景が浮かんできて、だからそのまま「カプチーノ」という題に。「ラブ・レター」は、冒頭の歌詞が好きだったのでそのまま残して後は、私の日本語歌詞に。原詞を忘れ去った後にイメージが生まれてくる瞬間が楽しいんです。

−−しかし、原曲の権利保有者がよく許可してくれましたね?

こんなことやる人ほとんどいないっていわれました…。

 

−−苦労したとか気に入っている歌詞は?

「初恋」です。これは私のために作られた曲に私が歌詞をつけたものです。歌詞を書くときは、旋律を壊さないような響きの言葉を選ぶよう心がけています。

−−歌詞はとくに和風だとかレトロっぽいというところはないんですね?

それは、まったく意識していません。

−−基本的には今後も、こういう路線で?

たぶんこれからはオリジナル曲が増えるとは思います。ただ、弦楽器による伴奏はこれからも続けたい。そして今回のようにゆったり流れるような雰囲気の曲は続けたい。そういう土台はしばらく変わらないと思う。

bebe−−ただ、とらえ方が難しいともいえますね。つまり、ジャズでもなければ歌謡曲でもない…。

私、映画のサウンドトラック盤を聴くのが好きなんです。サントラ盤にはいろいろな種類の音楽が入っていますよね。クラシックっぽい主題曲があるかと思えば、流行のサウンドによる主題歌も出てくる。私の作品も、そういうサントラ盤みたいな聴き方をしてもらえればと思うんです。ジャンルに関係なく。聴いた方がジャズだと思えばそれでいいし、ジャズにしては軽いというのであればポップスとしてでもいい。

[bebe 公式サイト]http://www.aloha.co.jp/NEO_ALOHA/html/home.htm

[ユニバーサルミュージック 公式サイト]http://www.universal-music.co.jp/

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