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9月4日(木)ENAK original 柴草玲*ロングインタビュー(4)
歌 体で表現しきれない声

柴草玲−−「うつせみソナタ」に話を戻します。なぜ“うつせみ”なのですか?

収録した歌を作っているときの自分の状態が、まさにうつせみだったから、しっくりきたんです。“うつせみな人”がうたう歌を集めたソナタ。

−−「うつせみ」には「人間」という意味もあれば、「せみの抜け殻」という意味もありますね

両方です。「レクイエム」(14年発表の通算3作目)までは、「辛い」「辛い」と、一方的にいっているような歌が多かった。

−−恋愛についてですね

そもそも歌を作るきっかけが自分自身の恋愛に起因する悲しみでした。悲しみをはき出すために歌をつくり始めた。それが「レクイエム」というアルバムができたころ、気持ちに一区切りついて、次になにを歌おうかと考えたら、もう何もない。だけど、「うたいたい」という気持ちだけが、強く残っていた。もう空っぽなのに、歌にハマっている。音楽に執着している。悲しみを音楽にしていく快感が強くなった。

 

−−なるほど。「前山にて」は、とりわけ客観的な作品に思えて、だからこそ感動的だと勝手に解釈しているのですが、アルバム全体についても同様のことがいえるかもしれませんね

「前山にて」については、客観的というか…いちばん作り込んでいないからかもしれない。あの歌が最初にできたのは3年前で、録音した段階では“新鮮な気持ち”は、なくなっていましたから。だけど、あんまり自分の体験に基づいて歌をつくるなんてしゃべっていると、だんだん歌がつくりにくくなっちゃいますね。

「うつせみソナタ」発売に伴うライブの予定は以下のとおり。

10日午後7時=LIVE WAVE in 御茶ノ水(東京・御茶ノ水クリスチャンセンターOCCホール)

19日午後7時=ちんじゅの森ライブ「空・風・虫・唄」(東京・赤坂日枝神社)

27日午後4時半=うつせみソナタ カデンツァ(神奈川・鎌倉 欧林洞ギャラリーサロン)

問い合わせはいずれもキャピタルヴィレッジ
03・3478・9999
土日祝日をのぞく午前10時から午後7時まで




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