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11月6日(木) 松永貴志*Long Interview(2)
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6年生まではまったくの自己流

松永貴志−−5歳で独学でピアノを始めたということですが

家にピアノがあったのでそれを弾いて遊んでいた。音が鳴るし、おもしろいなと思って、ただ、ガーン、ガーンと鍵盤をたたいて、本当に遊んでいただけ。そのうちに、「こうやって鍵盤を押さえたらいいんだ」というふうに理解し始めて。だけど、基礎を何も学んでいないからドレミファ…という音階を弾くことはできなかった。それが小学校6年まで。

−−「ハノンピアノ教本」のような初歩学習の教則本は?

いっさい、使わなかったです。6年生までは、ともかく、自己流の、いわば即興演奏で遊んでいるだけ。CDを聴いて、「まあ、だいたいこんな感じかな」と考えながら、弾いていた。

−−10歳のときにハモンドオルガンを演奏した「スペイン」というCDを自主制作していますが

電子オルガンの全国大会に出たら優勝しちゃったので、そのお祝いに作った。

CDで聴いて覚えた旋律を弾き、耳で聴いた和音の押さえかたをを自力で探して、演奏した。即興演奏のほうについては、それまでずっと即興演奏しかしてこなかったわけだから問題はなかったかな。ハモンドオルガンで演奏したのは、父が楽器を集めるのが好きで、たまたま自宅にあったから。小さいころは、オルガン類のほうがピアノより鍵盤が軽いので好きだった。

−−11歳の秋から、北野タダオさんの指導で、初めてきちんとした勉強に接した

うん。楽譜については、小学校の音楽授業レベルのものしか読めないから、最初は「なんでもいいから、楽譜を1冊読みきること」といわれて。よくある「ピアノで弾くスタンダード曲集」みたいな、本当に簡単な楽譜から始めました。同時に楽譜に書かれているコード(旋律を支える基礎的な和音)を覚えていく。だけど、ふふふ。あんまり、まじめにはやってないなかったような気もする。ただ、楽譜っていうものがあるんだ。勉強する道具があるんだということを教えていただいて、あとは自分で勉強していった。


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