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東芝EMI
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11月6日(木) 松永貴志*Long Interview(3)
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遊びだから続けられた

松永貴志 そうだ、楽譜を読む勉強の前に、(有名なシャンソン曲)「枯葉」を全調で弾く練習をしました。最初にその練習をしたおかげで、いまでは苦手なキーがないんです。なにしろ、僕は何も分かっていなかったから、その練習が難しいということすら分からない。それがよかった。

全調での練習 「調」は、カラオケなどでおなじみになっている「キー」のこと。調が変わると、楽譜上は「#」あるいは「♭」という記号の数が変わる。一般には記号が少ないほうが平易で、たいていの場合はまず記号のない楽譜から練習を始めるが、松永の場合、楽譜を知らなかったことと、この全調練習により、記号の多少は演奏になんら影響しなくなったということ。楽器にはそれぞれ演奏しやすい調があり、同じ曲を演奏するにしても参加する楽器によって調の指定が変わることもしばしばある。その際、即応できるようにもなる。

−−13歳にときに、ジャズピアノの巨匠、ハンク・ジョーンズにほめられる

ハンク・ジョーンズさんのクリニック(演奏指導会)が大阪であって、これはハンク・ジョーンズさんの前に生徒が出ていって、弾くんです。僕もその生徒に応募して。演奏中に「Outstanding(ずば抜けている)!」っていってくれて。「左手の使い方がきわめてうまい」って。僕だけ子供でほかの生徒はずっと年上の人ばかり。だから、ほめられて、うれしかった。すごく!

−−実はデビュー作「TAKASHI」の左手の特徴的な動きを聴いて、サウスポーではと推測していたのですが

そうです。左利きなので、小さいころは左手で旋律を弾いたりもして、本来すべき指使いとはまったく違うことをしていたんですが、両親はとくにピアノ教室に通えともいわなかった。だから6年生までは、ずっと自己流、遊びで楽しく接してきた。それがよかった。もしも、ピアノ教室に通って、基礎的な教則本を使っていたら、途中でいやになって、たぶん、ピアノを続けていなかった。

−−失礼ながら手はあまり大きくないですね

手はそんなに大きくない。けど、開く。ドからファまで届く。

−−CDデビューの経緯を

去年の5月ごろ、関西でライブをしていたときにレコード会社の人が聴きにきたの。その後、マネジメントしてくれている人のほうにCDを出さないかという打診があった。




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